【書籍紹介】2021年6月に読んだ10冊

ブックレビュー

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この記事はこんな方向け
  • 読みたい本が見つからない
  • 本を探すヒントにしたい

はじめに

自分は2020年から月に10冊の読書をはじめました。定期記事として、毎月読んだ本とその中から特に読んでよかった本を紹介します。

さっそくレビュー!

もしも、私が「がん」になったら。

読んだ目的:今のうちからがんになった時のイメージをしておく

「日本人の2人に1人はがんになる」よく聞きますよね。
厳密には厚生労働省のデータにもある通り、”生涯で”がんになる確率であるので年齢に関係なく2人に1人ががんになってるの?みたいな誤解はしないように気をつけましょう。

さて、がんになったらを考えると
・抗がん剤治療をするかしないか
・民間療法をするのかしないか
こんなことを考える人は多いと思います。自分も考えてしまうと思います。

執筆当時81歳の医師という立場としての主張は次の通りです。
・がんになったらどうするか⇨治療するしないだけでなく向き合うという選択肢もある
がん検診は早期発見の手段であって、予防では決してない
・がんの予防のためには糖質を減らしましょう

自分は抗がん剤や手術といった標準治療を否定する気は一切ないですし民間療法もやりたければやればいいのではないかと思っています。
本書でも書かれているようにストレスがNK細胞の活性を弱めるというなら無理にやりたくもない治療をしてストレス貯めるのはいやじゃないですか。

どんな治療を受けるか、そもそもどう向き合うかは指示されるものではなくて自分で考えるもの。
なってから考えようもいいですが、なった時のことを今から考えるのも悪くないのでは?

新幹線100系物語

読んだ目的:興味本位

趣味趣向がはっきり分かれそうな新幹線に関する本です。
もちろん生まれてから新幹線の存在は認識していますが、自分がはじめて乗ったのも何となくかっこいいなと思ったのも東北新幹線のE5系が最初です。

だから100系というと当然乗ったことはなく存在しか知らない程度です。
100系が開発された経緯や先行試験車や量産車を開発する過程の試行錯誤を読んでいくと「当時は当時でこれがベストと思うのも追求していたんだな」というのがわかってロマンを感じます。
昔の新幹線に食堂車があるの、初めて知りました。

スマホやパソコンのように新しいものがどんどん出ると「なんで当時あんな性能の悪いもので満足してたんだろ」って思いがちですが、たまには古きを温めるという意味で昔の歴史を知るのもいいものです。

今回のようなコロナ禍を受けて、数多くの人を運ぶという考えからシフトしてまた食堂車みたいなものもできるかもしれませんね。

マイノリティデザイン 「弱さ」を生かせる社会をつくろう

読んだ目的:何となく時代を先取りしている感じがした

多数派のことをマジョリティー、少数派のことをマイノリティと言います。
たとえばLGBTやADHD、運動音痴もマイノリティといえます。

筆者は広告づくりを生業としていた方です。広告は自分以外の誰かにいかに広く伝えるかが重要なのにマイノリティーに注目した活動を始めるというちょっと面白い経歴です。
これは筆者のお子さんが目が見えないことを知ったのがきっかけでして、本書ではそれまでの経歴やマイノリティーに着目した「ゆるスポーツ」の確立までの動き、最後には筆者なりのマイノリティーデザインの作り方がまとめられています。

内容のほとんどは筆者の経験談ですが、アイデアの出し方(4つの着)よりよく生きるためのノウハウ(貢献ポートフォリオ)は広告を生業にしていようがいまいが役にたつ内容です。

宇宙エレベーター その実現性を探る

読んだ目的:宇宙エレベーターに興味があるから

宇宙エレベーター。聞いただけでSFな世界をイメージせずにはいられません。
実は宇宙エレベーター、日本では大林組という建設会社が真剣に検討しているのをご存知でしょうか?

宇宙分野の開発は小惑星探査機の「はやぶさ」とか月探査機「かぐや」もそうですが、世間的には
・それやって自分たちに何のメリットがあるの?
・そのお金があるなら世の中をよくするのに使ってよ!

こんな主張が出てきます。
ごもっともだとは思いますが、宇宙エレベーターについてはそれらに比べればビジネスとして資金回収できる可能性は十分あります。

大林組の見立てによると、最短でうまくいって宇宙エレベーターが完成するのは2050年
生きている間にぜひ宇宙エレベーターが実現している世界を見たいですね。

日本の構造 50の統計データで読む国のかたち

読んだ目的:FACTFULLNESS的な情報を期待して

・若い世代は高齢者世代よりも年金で損する
・日本は格差が広がっている

このように言葉ではよく聞くけど、実際にデータとしてはどうか、知らない方も多いのでは?
そんな方のために各省庁や研究機関のデータをよりどり集めて現在の日本とは?を解説したのが本書です。

日本は国民皆保険制度と言いながら、実際には保険料を納付してない人が一定数いるので保険に入っていない状態の方が1割ほどいること(公的保険がないアメリカと同程度)や、生活保護水準以下の所得しかないのに生活保護を受けられている方が1〜2割しかいないこと。

生活保護は何となく受給のハードルが高い印象がありますが、これはちょっといただけない。
巷で「なんで働いている自分たちより生活保護自給者のほうが良い生活してるんだ!」と文句を言われても仕方ないですね。

本書にケチをつけるとすると最後のところで「そこそこの生活水準でよく、趣味やその他のことで満足な人生を送れるならそれでよい、と思う人が多数派であれば、日本経済の復権は困難」とあります。
それの何が悪いんだろう?経済を復権させるために自分たちは生きているわけじゃないんですが、あたかも経済を復活させるのが正、そこそこの生活水準で満足することを悪とするような表現は気に入りませんでした。

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専門医が教える新型コロナ・感染症の本当の話

読んだ目的:感染症に関する情報アップデート

以前の書籍紹介で紹介した「免疫力を強くする 最新科学が語るワクチンと免疫のしくみ」と系統はおんなじです。
別の著者の話も聞いたほうがn増しになっていいかと思って読んでみました。

ぶっちゃけ言うと実生活に影響するような発見はありませんでしたが
・PCR検査で検出しているのはウイルスそのものではなくウイルスの遺伝子情報
・インフルエンザの診断で使っているのはいわゆる抗原検査
・新型コロナウイルスによる死亡率は60代で急に跳ね上がる

など、現時点で分かっていることを客観的に淡々と述べていますのでこれを読んでおくことで新型コロナウイルスの正しい理解に行き着くことは間違いなしです。

わからないことはわからないと言えることが信頼できる情報発信者」という言葉がしっくりきます。適当に知った風に発言している人が一番危険。
特に新聞ニュースを見る時はこれからも要注意です。もしかしたら本当の情報は自分で見つけないといけないのかも。

SDGs 危機の時代の羅針盤

読んだ目的:SDGsへの理解を深める

SDGsのことは当ブログでも紹介しましたが、”Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)”の略語です。これだけでは何をすればいいのか、何をしているのかさっぱりわかりません。

持続可能な開発とは「将来世代のニーズを満たす能力を損なうことなく現在のニーズを満たす開発」のこと。限りある資源を今食い潰して将来に何かをしたくてももう資源がないからできません!そんな開発は持続可能な開発とは呼べません。

日本では内閣が中心になって推進本部が設けられており3つの柱を掲げて活動しています(SDGs推進本部)。
本書ではその一つとして鳥取県智頭町がモデルとなっている地方創生の取り組みが紹介されています。これは単純に興味として面白い話でした。

筆者はSDGsの中身をどうするかの交渉に直接あたっていた担当者ということもあり、SDGsの今後の課題(資金面や活動のスピード感)、SDGsの採択に至るまでの生の声を知ることができますSDGsの裏側を知りたい方におすすめです。

WHY BLOCKCHAIN なぜ、ブロックチェーンなのか?

読んだ目的:ビットコイン以外でのブロックチェーンの可能性を知る

ブロックチェーンといえばビットコイン、ビットコインといえばブロックチェーン。こんな印象を持っている方はいませんか?ついつい勘違いしがちですが、ブロックチェーンはビットコインに使われている技術であってイコールではありません。

ビットコインは日本銀行やFRBなどの中央集権とは真逆の立ち位置を指向して、その結果としてそれに向いているブロックチェーン技術が使われているだけなんですよね。

ブロックチェーンだったら何でもすごいわけでもなく、向いている使い道と向いていない使い道があります。既存システムでうまくまわっているものを無理やりブロックチェーンに置き換えても無意味。
0の状態の未開の地にこそブロックチェーンの可能性が秘められているといいます。

なんとなくブロックチェーンは仮想通貨にしか使えないものだと思っていた方には是非認識を改めて欲しいです。個人的にはすごい画期的な仕組みだと思ってビットコインにも投資しています。

ドイツの自然療法 水治療・断食・サナトリウム 969

読んだ目的:新しい健康法の知識を知りたかった

たとえば癌治療だと手術・抗がん剤・放射線が標準治療であるのに対して「にんじんジュースを飲んだら治った!」とか「ビタミンCの大量摂取が有効!」みたいな嘘か実かわからない話があります。

それ以外でも日本だと「この食べ合わせはダメ」とか「まごわやさしい」「腹八分目」みたいな昔からの言い伝え的な考え方があります。
かつてのドイツでも従来の医学とは一線を画した健康法が検討実践されてきた歴史があります。その例として示されているのがタイトルにもある水治療(今でいうサウナ的なもの)やワインやビール、たばこなどの嗜好品を制限する食事療法です。

このような療法の根底にあったのは自然に回帰した生活様式とすることで近代化で被った疾病を治せるという考え方です。その考えに基づく療養施設をサナトリウムと言います。

今の日本にはそこまで反映されていないのですが規則正しく生活しようとか、日光を浴びたほうが健康にいいよというのはドイツの自然療法と通じるものがあります。

従来の医学はもちろん大事、ですがこのような古くからの言い伝えは過去の実績や経験が元になっているので行き詰まったら頼ってみるのも一案です。

大人の精神力

読んだ目的:人生100年時代に向けた生き方を考える

一度このブログでも紹介した齋藤孝さんの1冊です。
人生はどれだけ生きたかよりもどう生きたかが大事なんて言われますが、もし終身雇用の崩壊が全国的に広まれば、レールがなくなるわけですのでどう生きるかを自分で決めておく必要があります。

どう生きたか、どう生きるかを決めておくためには長い人生の中での気持ちや物事への態度を整えておくのが○。そのために退職間近ではなく30代、40代という早いうちから人生の区切りを設けて過ごす、退職後に枯葉にならないように仕事以外の趣味や人間関係を広げておくことを推奨しています。

さらに若い世代にすすめられているのが読書。たくさんの名言や他人の考えに触れることで自分の血肉にして心の支えにしようというわけです。

自分は既に自分にとって何が幸せかという”幸福観”を定めてはいますが、そうでない人は本書で進められている区切りの年齢(30歳、45歳、60歳、75歳)で深く考えることを検討されたらいいかと思います。30歳は会社に入って約10年、45歳ならおおよそ人生の折り返し、60歳なら還暦、75歳なら後期高齢者の仲間入りといい節目です。

特におすすめする書籍

今月のおすすめは・・・?

この中で特におすすめしたい書籍は「大人の精神力」です。

おすすめする理由

  • 大人だけでなく若者が読むとさらに価値のある内容
  • 落とし込みやすい生き方の提案

何より齋藤孝さんの本はすっと内容が入ってくるので誰が読んでもすっとんきょんにならないのがいいです。それでありながら、誰も知らないような名言や古典の言葉が散りばめられています。

書籍の内容もためになるし、単純に読んでいるだけで語彙も増える一石二鳥な点がお気に入りポイントです。
どう生きるかは誰もが考えるべき話だと自分は思っているので、誰にとっても有益になりうる本書をあげました。

おわりに

この中に気になった本はありましたか?本は1000〜2000円ほどを払うだけで著者が一生懸命調べてくれたことや経験を知ることができるコスパのいい学習ツールだと思います。全然本を読まないという方も月に1冊からの読書を始めてみることをお勧めします。

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以上でこの記事は終わりです。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
自分で考え、決めて、行動して、一緒によりよい時間を増やしましょう!

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