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「老後の備え」してますか?
人生100年時代と言われるほど寿命は伸びてきています。ですが年相応の体の老いは避けられません。若い時と同じように働ける保証もありません。
そのためまだまだ先だけど健康状態やお金に関して不安を覚えているという方もいらっしゃることでしょう。
2021年7月にセコムが行ったアンケートによると
- 83.8%の人が老後に関して何らかの不安を抱えている
- 37.9%の人は健康に関する不安
35.3%の人がお金に関する不満を抱えている - そのための対策を行っている人は全体の40.6%
だそうです。
言い換えると不安に思っているにもかかわらずそのうちの半分以上の人は何も対策をしていないことになります。なんで対策をしていないかーーーその理由の1つに具体的に何をすればいいかわからないからと言うものがありました。
ここからもそもそも老後の不安が具体的にイメージできていない人が多いと言うことがわかります。
そこで今回はそもそもなぜ銀行やお金に関する老後の対策が必要と言われるのかその前提条件を確認します。場合によってはそもそも老後の対策なるものをしなくても良いと言う考え方もできるので、なんとなく老後対策が必要だと思っている人、目的はよくわからないけれども貯金を頑張っていると言う人は最後まで読んでいってください。
健康に関する「老後不安」
ここではアンケートの上位2つである健康面とお金の面でどういう考え方や前提条件で不安につながっているのかを明示します。
こんなイメージ、固定観念持ちがち
10〜20代なら歳を取る=体力がつく、身長が伸びるなどポジティブな側面を持ちますが、それ以上は老いとつなげがちですよね(思考として、ということです)。
- 体力がなくなる、思うように動けなくなる
- 病気になる
- 介護や介助を受けなければならなくなる
なんとなく歳を取るということは健康面でいうと自分がこうなるというイメージを持って不安につながっていると考えます。
事実として日本人の場合は健康寿命と実際の死ぬ寿命には8年ほどの差がある、つまり死ぬ前の最後の8年くらいは体になんらかの不都合を抱えて助けを受けたり、制約を設けたり過ごしていることになります。
なのでこういう不安に至るのは自然と捉えることもできます。
じゃあ健康に気を使って置けば心配は最小限
至極当然ながらこういうことになります。いちいち不安にならなくて済むように日常的に運動しておくとか食事に気を使うことができるなら、自分でコントロールできる範囲で心配する必要はありません。
これでも「もしALS(筋萎縮性側索硬化症)になったら」とか「認知症になったら・・」とか考えるのはいいですが、なったとしてどうにかなる問題ではないのでこれについては考えないが正解と思います。
お金に関する「老後不安」
アンケートでは2位でしたが最もわかりやすいのがこれですね。
こんなイメージ、固定観念持ちがち
これは「老後2000万円問題」と共通しますが、なぜ老後資金が必要と言われてしまうのでしょうか・・・?と言ったら以下のような大前提があるからではないでしょうか。
- 定年退職した後は働かない(いつまでも働きたくない)
- 生活費を落とすつもりがない(落としたくないが正確?)
- いくら年金がもらえそうかという見立てをちゃんとしていない
- 自分の場合にいくらいるのかちゃんとわかっていない
せっかく貯金をしていても漠然と貯金をしている時点で目的のない行動なので、果たしてそれにどれだけの意味があるのか、疑問です。
これまでの日本的な働き方でいえばこれら前提条件な生き方をしてても特別おかしくはないと思いますが、現代はバブルでもなければ高度経済成長期でもありません。残念ながら。
もう少し考えを深めるというか思考停止にならずに落ち着いて考えると以降のような見直しがあれば実は老後資金いらないということも起こり得ます。
ということは・・・?
非常にシンプルですが、次のような対策を講じるならば老後資金はビタイチもんいらないともいえます。
- 定年なる概念を設けずに働ける間は働く
- 年金で暮らせる範囲の生活水準に現役世代のうちから調節する
はい、たったこれだけです。いわゆる現役世代の時と違うのは
- 年金がもらえるので、働くにしても確保する必要のある金額は少なくすむ
- 現役世代より体力も食欲も普通は落ちるので変動費(旅行や食費)は自ずと落ちる
ということです。そういった点も加味してやっぱりお金がいるという結論になるなら、いる分を計画的に貯めればよろしいですし、いらないなら稼いだ分を有意義に使うのもいいですよね。
思考停止した行動はしないように!
こういうのは周りがやってるから自分も・・・とか新聞やニュースで準備しないとまずいって言ってたから・・・と一切考えずに諸々判断してしまっている人がいるように見受けられます。
そのノリで必要でもない保険に入ったり、サブスクにたくさん加入したりしてませんか??
周りがどうか、ではなくて、自分の場合はどうかをきちんと考えると本当に必要な貯金額とかあるべき生活水準、生活習慣が見えてくると思いますよ!