この記事のもくじ
- 昨年ふるさと納税をしたテキスト
- ふるさと納税の申請はワンストップ特例ではなく確定申告でする予定
ふるさと納税は申告するまでがふるさと納税
昨年、ふるさと納税はされたでしょうか?
さとふるやふるなび、楽天市場でやったよ!という方へお伝えしますと遠足は家に帰るまでが遠足であるのと同じでふるさと納税は申告するまでがふるさと納税です(??)。
じゃあどうやって申告するかといえばいずれかの方法を取ることになります。
- ワンストップ特例制度⇨寄付した市町村あてに申請書を送付する
- 確定申告⇨ひとまとめにして寄附金控除を申請する
この比較は以前紹介しましたが手間の面、(非常に可能性は小さいが)記入ミスによる再提出、申請の制約(寄付先が5つ以内じゃないと使えない)、申請期限までの余裕がない(例年1月10日ごろ)から自分は確定申告での申請をおすすめしています。
つまり、今これを読まれている時点でワンストップ特例をしていない場合は確定申告一択です。
さて、今回分からふるさと納税を確定申告で申請する場合、少し便利になる変化点があるのをご存知でしょうか?各種ECサイトでは既にアナウンスもされているのですが、今回はその内容について紹介します。
知らなかった!という方はぜひ最後まで読んでいってください。
従来の確定申告での報告フロー
変化点を説明する前に、前提として今どう申請するのか知っておく必要があります。確定申告をするにも大きく次の2つの方法があり、それぞれについてふるさと納税に関する申告をどうするのか概要を説明します。
- 紙での申請
- 電子申請(e-TAXってやつですね)
紙での申請
この場合は税務署に申告書を直接提出or郵送で提出することになります。この時、寄附金控除を自分で書くのはもちろんのこと「本当に寄付したよね??」という照明のために各市町村からもらえる寄付金受領証明書を添付しないといけません。
1枚2枚ならともかく寄付した市町村の数だけ紙も増えるわけで、とてもDXとかIoTとか言ってる時代の申請方法とはとても思えません・・・。
e-TAXの場合
自分は2019年、2020年とこちらを選択しています。
選択肢に従って回答を進めたり源泉徴収票の値を転記するだけなど紙よりよっぽど楽です。また、自分が住んでいる場所だけなのかは分かりませんが、寄付金受領証明書だけ紙で出すみたいなことは不要です。
ただし!
毎年面倒くさいと思うのは寄付金控除の実績の記載です。
- 寄付した市町村をドロップダウンか何かで選択(すみません、忘れました)
- 寄付した日付を記入(自分は寄付金受領証明書に記載の日にしてます)
- 寄付金額を記入
- ①〜③を寄付した市町村の数だけ繰り返す
というなかなか骨の折れる内容です。確定申告自体は30分もかからずに終わるのですがこのうち半分は寄附金控除のところです。
そんなわけで
最初っからマイナンバーに紐づけて寄付できるようにしてくれれば一々申請しなくて済むのに・・・
と思いながら作業しています。
今年からの申告はこうなる!
結論
1年間分の寄付金の実績が1枚の紙にまとまります(パチパチパチパチ〜)。
正式には「寄付金控除に関する証明書」と呼ばれる文書のことですが、これを確定申告に使えるようになります。
その結果このように手続きの手間が簡略になり、便利になります。
- 紙の場合⇨添付する紙が1枚で済む
- e-TAXの場合⇨年間の寄付の実績を1件1件入れなくてよくなる
参照:国税庁 令和3年分の確定申告からふるさと納税(寄附金控除)の申告手続が簡素化されます
また、この証明書は紙で郵送してもらうこともできるしデータファイルでもらうこともできます。ペーパーレスがいい人、ものを増やしたくない!という自分みたいな人には嬉しい仕組みです。
「寄附金控除に関する証明書」はどこでもらえる?
これも上記リンク先へ飛べばわかりますが「特定事業者」のサイトで寄付した分は証明書を発行指定もらえる手筈になっています。
有名どころは全てこれに対応しているので変な心配は不要です。
- ふるなびで3万円
- 楽天市場で3万円
願わくはワンストップ特例の電子申請を・・・!
これでも十分ありがたい話なのですが、個人的には次のような仕組みができてくれればな〜と思っています。
- ワンストップの電子申請化(今は紙しかない)
- 寄付金受領証明書の電子化(とにかく紙がいらない!)
- 各種ポータルサイトへのマイナンバー登録による寄附実績の紐付け
もっと申請が楽ちんになればふるさと納税の市場も活性化するのに、と思う自分でした。