この記事のもくじ
まえがき
2022年11月18日にこんな記事が出てました。
仕事を選ぶ時の基準としては勤務地、勤務時間、休日日数、その職場で働いている人の性格やなんといっても給料(働き始めてからの昇給見込みも含めて)があります。どれがいい悪いじゃなくて個々人の価値観によりますよね。自分の場合はどれもおな〜じくらい、強いて言うなら引越しの可能性が低くなるような選び方もしたように思います。
この記事で紹介されているのはパーソル株式会社(人材派遣やってる会社ですね)の「働く10,000人の就業・成長定点調査2022」です。こちらで紹介されている様々な質問とその回答は次のようになっています。
- 現在の勤務先で働きたい:48.5%(高い年代の人ほど割合が高くなる)
- 転職したい:24.6%(高い年代の人ほど低くなる)
- 仕事とプライベートのバランスを求める人:33.1%(30代が高く、60代が低い)
転職したいと答えた人24.6%全員が「現在の勤務先で働きたくない51.5%」の中にいるなら差し引き26.9%の人は
- 現在の職場では働きたくないけど転職する気もない
ということになりますね。
コスパは良くても、その時間の満足度は・・・?
転職、起業しない日本人
この記事ではその続きで日本人は海外と比べて起業する人(≒チャレンジする人)が少ないことやその環境的な要因について言及されています。具体的には定期昇給や退職金という同じ会社で長く働くことへの報酬があることやそれと比較して転職起業にはリスクがあることですね。あとはみんな一緒がいい=起業している人、転職する人はマイノリティだから世間体を気にする人からするとレールからそれる感じがして嫌だという方もいるかもしれません。
トヨタの社長が以前に「終身雇用は維持できない」と発言したにも関わらず日本では70歳までの就業機会を確保しようという整備を進めていて実際そうなろうとしていることから、この環境要因はこれからも残り続けることになるでしょう。
※本来は終身雇用を維持するかどうかと個人が企業で高齢まで働かせてもらえるようになることはイコールではないのですが、日本の場合は転職が一般的ではないので雇用することとその個人をある年齢まで雇用し続けることがニアリーイコールになってしまうと考えます。
「楽」かもしれないけど「楽しい」ではない
くわえてこの記事では失敗が許容されない日本社会では会社員がリスクのある行動を取らずにどんぶらこどんぶらこと流れに任せて働くことになってしまっている点にも言及されています。だから窓際族とか、何やってるか分からんけど首にならずにうまいこと世渡りしている会社員がいるんでしょうけど。
さて、ここからは私見です。大概の人は労働をしないと生活ができないから仕事をする主目的として収入を得ることが外せないと思います。特にその割合が高くなると「収入さえ確保できればいいから、そのための苦労はなるだけしたくない」「コスパよく働きたい」と思うのは自然な気もします。
極論を言うととりあえず座ってさえいればお金がもらえることがいい、とも考えられます。
ただそれでいいのかと言うことです。長年会社に勤めてきてようやく退職を迎えた人が抜け殻のような生活を送ってボケてしまうというのがあるように、上記のような状況でお金をもらっても時間が経つと同じような現象になってしまうのではないでしょうか。
- お金は貰えている、でも週5日、毎日8時間、座ってるだけで生み出しているものは何もない
- 楽だけど、その週5日の時間で楽しさは感じない
こう思うのではないでしょうか?
というと「お前は日本の平均年収よりはもらってるからそんなことが言えるんだろ」「ある程度資産が増えてるからだろ」(一応年度じめで家計簿公開してるので)とといわれたら確かにそうかもしれません。でも経済的自由は達成していませんし、収入を得ることが目的の一つなのは確かです。
自分は最低限の年間生活費である150万円くらいが稼げればマスト事項はクリアなので、その条件を満たす上で収入だったり、勤務地だったり、そこでの仕事内容などを天秤にかけて現在の勤務先で働いてます。
バケットリストの一つとして東北に戻ることを掲げていますが、これも
- (今の仕事を辞めたい、その上で)東北に戻りたい
ではないことを申し添えておきます。今の勤務先で東北で働ける可能性が生じたら今のままで東北に行きたいです!!と応募するでしょうけど。
あとがき
誰しも生活に必要な収入が得られると言う前提条件のもとで複数の仕事の選択肢があるなら、せめてつまらないことはしたくないなとか嫌いな人とはなるだけ働きたくない、っていうリクエストはあるはずです。
そもそも仕事が楽しいってどんな感覚じゃい!って人もいると思います。自分も働き始めた時、特に研修とかでお偉いさんのありがたーい話の中で出てくる「仕事が楽しい」というワードには非常に違和感を持っていた一人です。
「いやいや、旅行とか遊びが楽しいに決まってんだろ!!仕事は仕事、楽しいことは別物」と。
が、ここ1年くらいは「楽しい」の感覚が得られている気がします。旅行ももちろん楽しいですけど、いわゆる「楽しい」とされていることって自分だけか狭い範囲で完結しちゃうし、その先がないんですよね。「楽しかった、で?」みたいな感じです。このブログで旅行記録を付けてるのは「その先」としてやってる面もある気がします。
その点仕事(ビジネス)の場合は何か自分が狙っていた通りの回答だったり交渉だったり結果が出るとゲームをクリアしたのと同じような達成感がありますし、なんといってもその暁として給料が増えるとか、自分がしたことが世の中に出回るみたいな「その先」がありますよね。
この感覚になるにはある程度仕事は覚えて自分の裁量で動けて・・・という条件があって、時間もかかりますがこうなれば多少収入が変化しても楽しく働ける、ひいては”コスパ”で仕事を選ぶような動きはなくなるんじゃないかと思います。