この記事のもくじ
この記事では直接的に書籍の内容に触れることはできるだけ避けたうえで、読んでその内容について思ったことなどなど紹介します。
今回紹介する本
『視力を失わない生き方 日本の眼科医療は間違いだらけ』です。
視覚から得ている情報は全体の80%。いや、90%などと言われるくらい自分達は目でいろんな情報を見ています。すなわち視力の低下、最悪失明となるとQOLが大幅低下することは同意いただけるかと思います。
そのためできるだけ目に優しい生活をすることが人生満足度を高めるうえで肝要ですがどうしても年齢を重ねてくると白内障のような目の病気に見舞われる可能性は高くなるのも事実。
本書は一人一人が生涯視力を高いレベルで維持して最高の人生を送るための眼科医療の実態や眼に関する種々の誤解を紹介してくれています。
本書の構成は以下の通りです。
- 日本の眼科医療の実態ー世界より遅れている日本の医療技術
- 眼に関する大きな誤解ー眼科の選び方、眼の病気
- 死ぬまで視力を保つためにすべきことー日常生活と医者選び
- 眼科医ならでは視点ー治療実例
眼に関する誤解ポイント
自分が知らなかった眼に関する誤解間違いとその理由を4つ紹介します。
- 大きな病院なら安心、ではない⇨大学病院は研修病院でかえって技術が落ちる
- 眼の寿命は人間の寿命と同じようには伸びない⇨レンズである水晶体は65〜70年で老化する
- ブルーベリーを食べれば眼によい、わけではない⇨お手軽によくなるなら今頃困ってない
- 〇〇で眼が良くなる系は嘘⇨エビデンスがない
少し前にガポールパッチやマジカルアイというやったら眼が良くなる系をがっつりやっていたのですが、無意味と言われるとショックですね・・・。自分の実感としては眼の体操にはなっているので視力はよくならないまでも毒ではないと思っています。
また、ブルーベリーもよく食べていましたがエビデンスないと言われるとがっくしきます。結局そんな美味しい話はないということです。
よく知らないならちゃんと知る
この本のいいと思ったところ
- 眼に関するあやふやな常識が正される
- 西洋医学、東洋医学両方の観点を持っている
眼に関する知識が網羅的にまとまっています。
わざわざ眼に関する本を読んだことがあると言う人はそうそういないのでは?その前提で本書は導入として適当です。
眼の常識、ちゃんと学んだことはありますか?
と言われると自分は高校生くらいから視力が悪いにもかかわらず、きちんと学んだことはありませんでした。
なんとなくブルーライトはよくないとか、暗い中で勉強やスマホを触ったりしないとは認識していた程度です。
そういうフワッとした知識だと何かあったときの対処誤りや間違ったなんちゃって医療に手を出しかねないわけで、自分がちゃんと知ってる、勉強したといえないなら謙虚に学ぶ姿勢が大事と思いました。
この本のおすすめ度と読むのがおすすめな人
おすすめ度は10点満点中9点です。
この本は次のような方が読むのにぴったりと思います。
- 眼のことはよく知らない
- できるだけ視力を保ってQOLの高い人生を送りたい
これを読んだからといって視力はよくなりませんが、悪くしないための行動はできます。成功するため、うまくいくためにはまずは失敗することはしないことですね。