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まえがき
何か面白いニュース電化記事がないかなぁと思っていたらこんなものを見つけました。
需要と供給と価格、これらの関係は超基本的なレベルで知られていますが、非常に面白い考察をしているものです。全部見たい方はネットから見てみてください3つに分かれた連載記事なのでこのブログでもその記事ごとに内容を共有します。
需要法則と需要曲線
需要法則は常に成り立つと言える
需要法則というは「価格を上げれば需要が下がる」ことであって、よく見る反比例っぽい需要曲線は法則を表現する一例です。
ただ、この法則は必ず成り立つのかどうか、例外はないのかについてまずは述べられています。可能性としてはギッフェン財(候補はお米やじゃがいも)と呼ばれるものは価格が上がると需要が上がるという説もあったようです。
具体的なケースとしては以下が考えられていて、全ての食べ物の値段が上がったらお米やじゃがいもを食べる割合が増えて野菜や肉の消費がめっちゃ落ち込むみたいな状況です。
- 全てのものの値段が一気にあがる
- 相対的に価格の安いものへシフトするため価格が上がっているのに需要が増えているという現象が起こる
ただこれは相当にレアケースなので需要法則は成り立つとみなして良いという解釈です。これには自分も異論はないです。
ただし需要曲線が一定かどうかは別問題
そうなると先ほど示したような需要曲線も常に一定かと思いたくなりますが、それは違います。「価格を上げると需要が下がる」これは逆も含めてですけど、ある時とある時の比較をしたときに成り立つだけであって、それが10年とか100年見たいなスパンで常にある需要曲線に乗っかるようなトレンドをとるわけではありません。
例えば今の値段が100で需要100、1ヶ月後に120に値上がりしたら需要80くらいに減るという2点の関係は成立しますがこれがずっと価格×需要が10000に乗っかるように推移するかといったらそうではないということです。
わかりやすい一因はベースとなる物価が変動するということです。例えば物価が100の世界と200の世界では需要曲線は変わります。もちろん、ある瞬間に一気に物価が2倍になるわけではないので少しずつ需要曲線が変化して行くというイメージになりますが。
あくまで需要曲線はある前提条件のもとで成り立つという理解をしておくと需要と価格の関係をより正しく見れそうです。