この記事のもくじ
この記事では直接的に書籍の内容に触れることはできるだけ避けたうえで、読んでその内容について思ったことなどなど紹介します。
今回紹介する本
『FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく』です。
超ベストセラーの1つです。読書している方なら知らないことはまさかないはず。
人はつい勘違い、間違った思い込みをしがちです。そのために正しく現状認識ができていなかったり過剰な対策、機会損失、金銭消費をしているかもしれません。
その勘違い、思い込みを無くそうというのが本書の目的です。目次が結論になってしまいますが本書で言及されている勘違いは10項目あります。
- 分断本能:あらゆることを分断、グループ分けしがち
- ネガティブ本能:世界は悪くなっているという考え
- 直線本能:今の傾向がずっと続く
- 過大視本能:目の前の数字にとらわれる
- パターン化本能:目の前のことが既知のパターンに落とし込めると思っている
- 宿命本能:全てのことは前もって決まっている
- 単純化本能:ある観点で見れば何事も理解できる
- 犯人探し本能:犯人を見つければ問題は解決する
- 焦り本能:今すぐしないとだめだと思う
- ファクトフルネスであることの重要性
自分がやっちゃってたファクトフルネスと逆のこと
思い込みの事例は目次のとおりなので今まで自分がやっちゃってたこと、今も無意識に思ってしまってることを紹介します。ただの反面教師的内容の共有です。
- ネガティブ本能:自分は進歩していない、成長していないと思う癖(本当にそうかもだけど)
- 直線本能:株価は長期的に見れば右肩上がりに決まってる
- 焦り本能:何事もいますぐしないとだめ、後回しはNGだと思う
本書は総じて悲観的な見方をすることに対してそれはよろしくないよというスタンスですが、もしかしたら資産運用もそうなのかもしれません。
上がると思って買ってるけど、もしかしたら横ばいになるかも、大暴落して5年くらい復帰しないかも・・・。特にここ10年は調子が良すぎるレベルで上がっているのでいい意味で直線本能は捨てねばならんと思いました。
過去より現在、現在より未来は良くなると信じて
この本のいいと思ったところ
- あらゆる誤解のほとんどを改められる視点である
- 正しく情報を取得する一助になる
ほとんどの人が読んでベストセラーになったことを納得できる内容と思います。多数が納得したからベストセラーになったとも言えますが。
普段から決めつけ癖がある、どうせ自分は〇〇だと思って行動しているなら大きく考え方が変わるきっかけになります。
本書の内容に関連して思ったこと
全ての情報を自分で進んで収集できるわけではないので、ある程度は提示された情報を咀嚼する必要があります。
その時に正しく見れるか否かで自分の行動も変わってしまいます。誤った情報の見方をしたために衝動的な行動を取るようではマスコミや企業の思うつぼです。
後でなんでこんなことしたんだっけと思わないように自分の尺度で情報やデータを正しく理解できるようになるとしょうもないことで損しないで済むってもんです。
この本のおすすめ度と読むのがおすすめな人
おすすめ度は10点満点中10点です。
この本は次のような方が読むのにぴったりと思います。
- 正しく事実を理解して見聞を広めていきたい
- 変な勘違い、思い込みをなくしたい
「MORE from LESS」の著者が引用したように本書の「過去より今は良くなってきた」「今より未来が良くなると思って生きる」という根本的な考え方は多数の人に良い影響を与えています。
読んだことがないならきっといい方向に人生が転がると思います。ボリューム多いし、若干お値段張るんですが元は取れること間違いなしです!(と、自分が言ったところで説得力ないけど)