【2021年読書レビュー】宇宙の奇跡を科学する

この記事では直接的に書籍の内容に触れることはできるだけ避けたうえで、読んでその内容について思ったことなどなど紹介します。

お断り
この記事はもともと毎月読んだ10冊をまとめて紹介する形で掲載していましたが大変読みづらいことに気づいたので、1冊ずつのレビュー形式で再掲していますm(_ _)m

今回紹介する本

『宇宙の奇跡を科学する』です。

宇宙の始まりはビッグバンと呼ばれています。じゃあビッグバンの前ってどうなってたの?というのは実はわかっていません。もしきっかけになる物質があったなら「そん時から宇宙あるやん!」ってなりますが、じゃあその物質っていつできたの?の無限ループです。

このように解明できていないこと、解明できていることありますが宇宙そのものが奇跡の塊です。たまたま太陽ができて、たまたまいい距離に地球があって、なぜか生命なるものができて・・・。

本書に書かれているのはそのような宇宙にまつわる奇跡の話です。

本書の構成
  • 宇宙の成り立ち、未来
  • 太陽系の不思議
  • ブラックホール
  • ブラックホールを見つけるまでの歴史
  • ブラックホール撮影の裏側
  • これからの宇宙と人類

言われたらこんなにあるの?な宇宙の奇跡

  • 地球が太陽(恒星)から最適な距離=ハビタブルゾーンに位置したこと
  • 重力があること。しかも磁力や静電気力のように対の力が存在しない
  • ダークマターとダークエネルギーで宇宙はいい塩梅
  • 地軸の傾きが四季を生んでいる

全て意識していない、もしくはそういうもんだと流しがちだが当たり前ではない奇跡な事実です。もし地軸の傾きがなかったら年がら年中同じ気候ですし、重力がなかったら簡単にどこかへ吹き飛ばされてしまいます。

できてから138億年(空間自体は465億光年まで観測可能)という超広大な宇宙ですから地球みたいな星の一つや二つあっても自然ですが、いまだにそういう存在は見つかりません。

あったとしても「自分達はここにいるよ!」という信号すら届くのにとてつもない時間がかかるので信号が到着したころには肝心の発信者は既にいなくて会える可能性はごく僅か。

宇宙、地球という存在がいかに奇跡の集まりで出来上がったものかよくわかります。

遥か未来の宇宙はどうなっている?考えるのも一興

この本のいいと思ったところ

  1. 宇宙の神秘性に触れられる

所々は専門的な学問が混じっていますが総じて読んで楽しめます。宇宙ってこうなってるんだ、もし今と違う宇宙だったらどうなっていたのか、ワクワク想像を膨らませられます。

本書の内容に関連して思ったこと

ひたすらに自分が気になるのは以下の点です。

  • ずっと将来の宇宙はどう収束するのか。始まりがあるなら終わりもある?
  • パラレルワールドは存在する?
  • 「本当の」宇宙の起源って何がトリガーになった?無から有?

今わかっている範囲だと超将来的には

  1. 太陽のような恒星が作られなくなる
  2. 恒星がなくなる
  3. 恒星を吸収したブラックホールがチンタラ「蒸発」する
  4. 光るものが何もない暗くて寒い世界

になると言われていますが、その後は全く何も起こらないのかビッグバン的な何かが起こって宇宙リスタートみたいなことがあるのか。100%生きていることはありませんが、この目で見てみたい世界です。

あなたは宇宙の未来をどう予想していますか?

この本のおすすめ度と読むのがおすすめな人

おすすめ度は10点満点中9点です。

この本は次のような方が読むのにぴったりと思います。

  • 宇宙が好き
  • ロマンチック、神秘的な話が好き

こういう話は基本的に考えても仕方ないのですが、日常がつまらんと思ったら面白半分に妄想するのもいいと思います。大袈裟な話をすれば今が奇跡の積み重ねで成立していることを知ることで適当な生き方をしなくなるんじゃないかとも思ってます。

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