この記事のもくじ
この記事では直接的に書籍の内容に触れることはできるだけ避けたうえで、読んでその内容について思ったことなどなど紹介します。
今回紹介する本
『カラダに良いこと悪いこと 最新医学でわかった新健康常識』です。
最近健康や医学の本というと新型コロナ関係ばっかりでしばらくシンプルに健康ジャンルな本を読んでなかったのでどれにしようかと物色していたら「エビデンス」という言葉にひかれて購入しました。
書籍の構成
本書は読者の健康に関する知識を最新医学のそれにアップデートして健康習慣の正解を見つけてもらおう!という趣旨の本となっています。
- 健康リスクに気づけるクイズ
- 食習慣の最新常識
- 運動習慣の最新常識
- 生活習慣の最新常識
- ストレス・疲労回復に関する最新常識
- アンチエイジングに関する最新常識
- 医学的に正しい〇〇の方法
最後の章は新型コロナを考慮して正しいアルコール消毒やマスク着用の方法など紹介されています。もしこの本がアフターコロナのずっと先に読まれたら「なんでこんなもの書いてるんだろ?」って思われるんでしょうね。
書籍の気になった内容を一部紹介
自分はほかの健康本で既知なこともあるのですが、読んでいる方がそうとは限らないのであまり知られてなさそうなものをピックアップします。
- 1日30品目は絶対解ではなく厚労省のガイドラインからも削除されている
- 風邪予防にはビタミンCよりビタミンD
- 1日1万歩も歩かなくていい
- 森の中を散策するとNK細胞の数と抗がんタンパク質が増加
ビタミンDが健康に大事というのは『ビタミンDとケトン食 最強のがん治療』にも書かれています。要は日光浴びようぜってことです。
1日1万歩あるかなくていい説は知ってました。単純に1万歩歩くのもいいんだけどそれよりも
- 大股である程度早歩きで8000歩とかの方がいい
- 階段や坂の登り下りもしたほうがいい
なんて言われるのは有名かも?
NK細胞は笑うと活性化されるのは知ってて意識してお笑い動画をよく見るとかしてましたし、単純にリラックス目的で木や自然が多いところにいくようにしていましたが森の中にいるだけでNK細胞が増えるのは耳寄りですね。
感想などなど
この本のいいと思ったところ
- エビデンスとなる研究が全て明示されていること
- 1つ1つの知識についての解説に余計がない
読者がわかるようにと考えたらこれぐらいシンプルじゃないと!と思えるボリューム感です。いつからエビデンスエビデンス言われるようになったか定かではないですが、こうやって根拠もセットで示してくれる情報媒体が増えるのはいいことです。
本書の内容に関連して思ったこと
情報を収集してるつもりでもそうでなかったことが結構あるなと思った一冊でした。読むまで「どうやったら30品目も食べながら食費抑えられるだろか」(全く30品目も食べれてない)と思っていたのがまさかのガイドラインから削除という。
他に自分で常識だと思ってることが本当に最新常識なのか不安になってきますね。
この本のおすすめ度と読むのがおすすめな人
おすすめ度は10点満点中8点です。
この本は次のような方が読むのにぴったりと思います。
- 自分の常識を疑っている方
- 最新の常識に従った健康習慣を取り入れたい方
わかりやすく書いてくれてるのに10点ではなく8点なのか。それはエビデンスはあるけど、それに対する考察がほとんどないから。
例えば
- テレビを見ている時間が長いほど甘いものやカフェインの摂取量が増える
- B型の人の糖尿病リスクはO型の1.2倍
こういうのが紹介されていたのですが、何か根拠があるわけではなくて結果論でこうでした、というだけ。それって個人が発信する「自分はこれでうまく行きました」のサンプル数が増えたのと情報の信憑性というか確からしさは変わらんのでは・・・?
テレビ長く見てたら医学的に甘いものが食べたくなるメカニズムなんてどうせないでしょ・・・。単にテレビ見てたら口寂しさにお菓子とか食べる口実になるから、その時間が長いほどよく口にするってだけだと思うんです。
みなさんはどう思いましたか?
まぁ、理由はどうあれ結果は結果なのでしっかり参考にして暮らそうと思います。