この記事のもくじ
今回紹介する本
『いままで起きたこと、これから起きること。 「周期」で読み解く世界の未来』です。
周期を持つ現象といえばなんでしょう。あらゆる「波」は押しては引いてや山、谷に一定のタイミングやリズムがありますし地球が太陽を回るという運動においても1年(この1年というのは人間が勝手に決めた指標なわけですが)という周期で前と同じ場所に戻ります。
上記は人間の意図が介入しない科学的な現象で例を挙げてみましたが実生活だとどうでしょう。人間がやることだから無秩序かと思いきや「歴史は繰り返される」なんていうように世の中で起こってきた変化を辿ってみると周期があるなぁと気づきます。
つまり、未来は過去からある程度予見できる(かも??)ということです。そこで本書では社会や国単位のマクロな周期と個人単位のミクロな周期を重ね合わせて、「波に乗る」ことを狙います。
- 移り変わる「暦(サイクル)」の歴史
- 世界を動かす「80年サイクル」
- 2025年が「周期の危機」の惑星直列
- 人生を支配する周期について
- これから何が起きるのか?
世の中で提唱されているいろんな周期
本書の流れは目次のとおりで、大半は周期を紹介するものであり最後の最後でじゃあ将来はどうなるか客観的な意見と著者の個人的な意見両方が示されています。
ここでは、このうち人生に影響する周期を共有します。
人体にかかわる周期
人の細胞は意識しないままに生まれ変わっています。これに周期が存在しているのは結構な方がご存じなんじゃないかと思います。ここではサントリー 昨日の体と今日の体は、同じではない「細胞は、日々少しずつ入れ替わる!」から人の細胞が入れ替わる周期を引用しました(書籍の中では2種類しか載ってなかったので)。
- 腸・・・数日
- 肌・・・1ヶ月
- 血液・・・4ヶ月
- 骨・・・5ヶ月
ちなみに本書では全ての細胞が入れかわるまでが7年で、それって他の観点から導かれる7年という周期と一致しているんだよ!!と主張していますが、ネットで調べてみると7年は嘘なんじゃないか説がありました。
ただ「7年という周期は嘘??」というタイトルで掲載されている情報なので通説としては7年で広まってるんだろうなと理解しました。
中国医学の7年周期
この際、実際に7年で全ての細胞が入れ替わるかどうかはさておいて中国最古の医学書では
- 男性・・・8年
- 女性・・・7年
で体が変化するとされています。これまた人によっては7の倍数、8の倍数で体が変化して更年期障害を迎えるタイミングとそれっぽく対応することは既知の情報かと思います。
西洋でも7年周期
東洋中国だけで7という数字が使われていると思いきや西洋でも同様なようで人生を7年9つの時期で分ける考え方があるようです。
- 0〜7歳:身体の成長
- 7〜14歳:感情の成長
- 14〜21歳:思考の成長
- 21〜28歳:自我の成熟
- 28〜35歳:体力低下の自覚
- 35〜42歳:精神的な成長
- 42〜49歳:死の意識
- 49〜56歳:美への関心
- 56〜63歳:人生の終末への強い意識
なんかあれですね。論語に似てますよね。40にして惑わずとか50にして天命を知るみたいな。
当て込む必要はないけど、理由づけにはいいかも
上述の通り7年という数字に何か厳密な意味があるわけではないので絶対に自分もこの周期に当てはまるんだというはめ込み思考をする必要はないと思います。歴史と一緒でザクッとこんな感じのことがこんな感じの周期で起こるという超ラフな定説には当てはまるかもしれないですけどね。
ただ、よく理由はわからんけど変化があるなと思った時には巷で知られている周期と比べてみて「じゃあそういうことか」と踏ん切りをつける理由づけに活用するくらいならいいんじゃないかなと思いました。
別に28〜35歳で必ず体力の低下を感じるわけじゃないんだし、50歳になる前に天命を知るかもしれないし、ね??