この記事のもくじ
まえがき
今回紹介する本
『ふしぎなお金』です。
本書の概要
巻末で著者は「大人の中の子供に読んで欲しくて、この本を書いた」と記しています。大人の中の子供とは頭のどこかに残っている、小さくペシャンコになった子供としています。
この子供が持っている数々の疑問の1つがお金であり本書のトピックです。よって本書に書いてあることは子供目線で書かれたお金に関する疑問であると解釈するといいでしょう。
本書の構成
- 財布と拳銃
- 現金は血液
- お金の祖先
- ニナの手形
- 悪貨は良貨を駆逐する
大人も無意識になりがちなお金の本質的な役割
各章ともマンガ絵中心ですが、「あっ。お金って根本的にはこういうためにあるんだよな」と思い起こさせてくれます。お金とはなんぞや、各章から学べます。
お金とは
- 拳銃や懐刀のようにもしもの時の武器
- 人と社会にとっての血液
- 約束手形
- あらゆるものの価値を表現する媒体=お金それ自体にも価値がある
お堅くいうならお金には
- 価値の保存手段
- 価値の交換ツール
- 価値の評価尺度
この3つの役割がありますが、こう言われてもピンとこないものです。でも本書だとスルッと入ってきます。もしも「なんでお金を稼ぐんだっけ?お金を持っていなければならない理由ってあるんだっけ?」こう思ってしまったら思い返しましょう。
少なくとも現代社会ではお金がないと様々不便があることを実感できることでしょう。
田舎の奥で自分が育てた野菜とお隣さんが育てたお米を交換して生活しててお金なんて使わないよ!なんて人は別ですけどね。