この記事のもくじ
日本証券業協会が7月20日に統計資料を公表
7月20日に日本証券業協会が公表した資料からの紹介です。NISAは「日本版少額投資非課税制度」ということで遺産形成をしたい人にとってはふさわしい「投資をするための箱物」なわけですが、一体どれくらいの方が使っているのか見ていきましょう。
ちなみに去年分までは金融庁でも3ヶ月ごとに調査していたようですが今年に入ってから一切データ更新されていないのでこちらを見る方が良いです。
総数は1120万口座
全体では右肩上がりです。2021年末と比べると1.1%の増加。
一般NISAの口座数が減っているのは写真の※にも書いてあるのですが「番号未告知者の勘定未設定口座が2022年1月1日をもって廃止」されたためです。これ、どういうことかというと証券口座を使うときはマイナンバーを告知しないといけないのですが、それをしておらず、かつ勘定未設定(一般NISAを使うのかつみたてNISAを使うのかの選択)をしていない、いわば事実上は利用されていない口座はノーカンになったということです。
NISA制度は現状20歳以上の方が使える制度です。2022年7月時点での人口推計は20歳以上で10,475万人なので(出典は総務省統計局)、約10.7%が利用しているとも言えますし89.3%の人がいまだに使っていないとも言えます。
年齢別で見ると若いほど利用率が高い!
若い人ほど運用できると期待する期間は長いので利用者数が多くなるのも必然。
グラフで分類されている年齢別で見ると全体の人口に占める利用率はこのようになります。
- 〜30代:12.6%
- 40代:11.8%
- 50代:9.7%
- 60代:9.2%
- 70代:8.6%
- 80〜代:6.3%
少額でもいいので、投資の第一歩を踏むならNISAから
投資をしたことがない人からしたら、買い方はどうすりゃいいのか、何を買えばいいのかもわからないのに「買うならNISA口座で!」と言われても困るところですが、その手の情報はいくらでも出てくるので調べながらやれば全然OK。
また、一般NISAにせよつみたてNISAにせよ上限金額が決まっているので「枠いっぱい投資しなきゃ損するんじゃ」と思う方もいるかもしれません。実はこれ、自分もそう思ってたせいで2019年から始めるチャンスがあったのですが2020年からスタートでした。
どう勘違いしていたかというと次。
- 累計の投資金額の上限が決まっていると思っていた
具体的にいうと
- もし2019年から始めたらNISA口座で新規投資ができるのは2038年まで
- もし2021年から始めたら 〃 2040年まで
という感じで、新しくお金を放り込める期間が決まっているという勘違いでした。なので「2019年で中途半端になるならやめよう」と判断しちゃいました。実際は違ってて現行制度だといつNISA制度を開設しようが
- 一般NISA枠で投資するなら2028年まで
- つみたてNISA枠で投資するなら2042年まで
です。多分この期限も最終的には中身の変化こそあれ恒久化してくれると期待していますが(じゃないと今生まれた子たちはNISA制度を一切利用できないことが確定するのでどう考えても不公平)、万が一しなかったとしたら
少しでも早く始めていた方がトータルでたくさんの枠を利用できてラッキーだった
ということになります。なので上限いっぱい投資できるかどうかは気にしないでちゃちゃっと始めちゃいましょう!!というのが自分の意見となります。 NISA口座を利用している人はまだ20%にもなってません。今始めれば上位?20%に入れるチャンスですよ。