この記事のもくじ
今回紹介する本
『最新図解で早わかりMaaSがまるごとわかる本』を紹介します。
MaaSの意味を知ってるでしょうか?Mobility as a Serviceの略です。本書の冒頭では
MaaSは環境にやさしく、クルマを自分で運転できなくても、文化的で持続可能な生活ができる地域を実現するために、移動に関するサービスをうまく組み合わせて、1人ひとりのニーズに合わせた移動サービスを提案しようとする概念です
と紹介されています。ただこれでもどんなものがMaaSなのかはわかりませんよね。本書ではすでに広まっているMaaS、広まろうとしているMaaSに関する国内外の動きについて紹介されています。イラスト付き、フルカラーでかなり読みやすく、MaaSの専門書としてはかなりとっつきやすい内容だと思います。
すでに日本でも始まっているMaaS
MaaSといっても解釈の仕方はさまざまで本書では狭義のMaaSと広義のMaaSがあるとされています。
- 狭義のMaaS:複数の交通手段を統合して一元的に予約・利用ができる状態
- 広義のMaaS:乗り物を組み合わせたさまざまなサービス(例えばカーシェア・ウーバーイーツ)
今の日本だと広義のほうが広まっているかなと思います。単なる移動手段としての乗り物ではなく、いろんなサービスの中の一つとしての乗り物、移動サービスの提供がされているということですね。すでにMaaSのコンセプトを持ったサービスは世の中にはいくつか出ています。
- 小田急:MaaS Japan
- JR西日本:Setowa
- JR東日本:Tohoku MaaS(宮城・仙台)
何もMaaSの定義に沿ってさまざまなサービスの予約を一元的にできるようなプラットフォームになっています。一番使う可能性が高いのはSetowaとTohoku MaaSですかね。両方とも本書を読む前から知ってはいるんですけど、これらを使う目的で旅行を計画していないので使うとしてももうしばらく先かなぁと思ってます。
全くジャンルは変わりますけど、半農半Xみたいに、何かと何かの掛け合わせビジネスというのがこれから増えてくるのかなと個人的に思っているところです。サービスを利用する側として何かぼったくられたりするような話ではないのですが、「こういうのがMaaSなのか」というのは知ってて損はしませんよ。