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販売額は右肩上がりの電子書籍
本を読むときは紙と電子版、どちらにしていますか?
ほとんど電子書籍です。
下図は電子書籍の統計を取り始めてからの出版形式別の販売額の推移です(出典:公益社団法人 全国出版協会・出版科学研究所)
ご覧の通り、出版業界全体としては売上が右肩下がりですが、こと電子書籍に関しては右肩上がりで伸びています。年々電子書籍自体の取り扱いの充実ぶりや電子書籍リーダーの改善を電子書籍ユーザーである自分も実感しています。
さて、本は使い道によっては有効な自己投資(結果的にですよ)になりえるツールですが、とはいえコストを下げられるなら下げたいですよね。
そこで今回は本を買って読むという前提条件下で紙で買うのと電子版で買うのとではどちらが総合的によいのか比較した上での私見を紹介します。
紙の書籍のメリット
最近はほとんど紙で本を買うことはなくなりましたが、改めて思考してみると次のメリットが紙ならではと思います。
- 世代間の継承、人と貸し借りできる
- 古本屋であれば格安で購入できる
- 手書きで書き込める
- コレクション的な自己満足感の醸成
テンプレ
世代間の継承、人と貸し借りできる
例えば絵本だと親に読んでもらったものを自分の子供にも・・・。
そんなとき紙の本なら簡単にできますよね。しかも年月が経っている分”味”も出ますし、本ごとにある質感を楽しみながら「昔こうして読んでもらってたなぁ」と思い耽ることもできます。
電子書籍は利用するユーザーに対してデータが更新される形で読めるので自分が持っている書籍データをいちいち貸すことはできません。強いてやるなら自分のアカウントを教えることですがそんなこと怖くて自分ならできませんね・・・。
古本屋であれば格安で購入できる
街の古本屋やブックオフなら出版されて日の浅いものはなくとも1冊100円や200円など破格の値段で購入できます。
自分の欲しい本が古本として売られているなら最も安く購入できる手段となります。
手書きで書き込める
紙の本で読書する方はこれが理由という方もいるのでは?
タブレットでもApple Pencilのように絵や文字を描ける機能が導入されていますが紙での書き心地を100%は再現できません。
自分が思ったことをメモしたり線をひいたり、そんな活用方法は紙の本だからできることですよね。
かの齋藤孝先生は読書を強く勧めてらっしゃいますが本の読み方として手書きメモをあげておられます。
コレクション的な自己満足感の醸成
これは集めるのが趣味という方だけの話になりますが、書棚に出版社別や著者別で並んだ本を見て「これだけ読んできたんだな」という気持ちに浸れます。
「これだけ読んできたんだな」というもの思いは自分も時たましますが、どうやってするかといえば楽天koboのライブラリ欄でひたすらスクロールするだけのもの。
気持ちの満足感、高揚感というのは少々感じづらい側面があります。
電子書籍のメリット
文章テンプレ
続いては普段自分が利用している電子書籍のメリットです。
~
- 紙より低コスト
- 持ち運びが効く
- メモの書き直しができる
- 汚れや破損による劣化がない
紙より低コスト
たまに定価で売られている本もありますが、押し並べると50〜100円くらいは紙の本より安い印象です。
また、紙の本を格安で買えるように電子書籍もクーポンを活用して割安で購入できます。自分が使っている楽天koboなら
- 5000円以上→20%引き
- 10,000円以上→25%引き
のクーポンを利用して購入しています。
- ネット購入による各種ポイント還元は原則紙と電子で差がつかないので考慮しません。
- 楽天koboの25%オフクーポンは配布されないこともあります。20%オフは毎月あります。
持ち運びが効く
当たり前ですが紙の本だといちいちカバンに入れたりする必要があります。よって複数の本を携行するのは源氏鉄的ではありません。
時折そのような方はいらっしゃいますが、自分は荷物重いのが嫌いなんで・・・。
今ならスマホでも電子書籍が読める時代です。さすがにスマホだと少々読みづらいので自分はiPadを使っていますが本を読まなくてもiPadはどうせ持ち運ぶので持ち物ミニマイズに大きく寄与しています。
メモの書き直しができる
紙の本は直接手書きできるのがメリットである一方で一回書いてしまうと仮に鉛筆シャーペンでも綺麗に消えてくれません。しかも消そうとして破くリスクもあります(経験あり泣)。
しかし電子書籍なら一旦つけたハイライトやメモ書きを取り消せるので安心です。
汚れや破損による劣化がない
コーヒーやお茶で大事な本が汚れてしまった・・・。あるあるですね。
電子書籍ならこの心配は無用!購入するために使ったユーザーアカウントの情報をうっかり消さなければの話ですが。
紙と電子は目的別で使い分け
90%以上は電子書籍ですが・・・
何事も0ー100ではなくて目的とニーズに応じて使い分けが望ましいです。
平生は場所を取らないことやコンスタントに割安で買えることに重きを置いて電子書籍を利用していますが、視覚的に楽しむケース(例:旅行のガイドブックや写真集)や勉強に使う参考書は紙のほうが覚えやすいので紙で使っています。
毎月読む10冊の本は全て電子書籍というくらいヘビーユーザーですが、勉強用の本だけは電子書籍でしっくり来たことがまだありません。
もし本の購入で迷われるようなことがあれば以下参考にしてもらうか、それでもだめならフィーリングで買っちゃいましょう!大事に読める条件が一番です。
- 究極にコストを絞りたいー古本屋で紙の本を購入
- そこそこの安さと利便性が欲しいー電子書籍を購入
- 自分でまっさらな本をパラパラめくることこそ読書だ!ー新品の紙の本を購入