この記事のもくじ
4630万円といえばあの件
4630万円というなんともピンポイントな金額を聞いたら、もうあれしかありませんよね。
4月にある世帯へ本来の給付額である10万円とは別に4630万円が振り込まれてしまったという事案です。
これを書いている5月26日時点ではネットカジノだかオンラインカジノだかで使い切られていたと思われていた4630万円のほとんどを「法的に」(ここは解説読みましたが自分が説明できるほどの知識を持ち合わせていないのでここでは割愛です)確保できたそうで、なんとか進捗していることは何よりです。
さて、今回の件を受けて次のようなことを考えはしなかったでしょうか?
- 「もし自分の口座に振り込まれていたとしたらどうしようか」
- 「宝くじなど正当な形で4630万円ぐらいの大金をもらえたとしたら何に使おうか」
今回はよりによってオンラインカジノに手を出すような人に誤振込されたというのがもはやシュールなのですが、この事例と反面教師として学べることがあります。
ということで今回の一連の流れで思ったこと、紹介します。
お金は「扱う」力も大事
自分が思っていることはこんなところです。
- 資産形成を自分ですることで資産額だけでなくその資産をコントロールする力もつくのでは?
- あぶく銭はできるだけ手元に残らずに、且つ、利己的でない使い方を
- どうしても使うなら、事前に周りへ宣言してしまうのも一手
資産形成を自分ですることで資産額だけでなくその資産をコントロールする力もつくのでは?
今回、山口県阿武町で実施された10万円給付は住民税非課税世帯が対象でした。もしかしたらFIREできるくらいの資産を自分で築いた上であえて働かない=住民税非課税、な世帯もあるかもしれませんがあってもごくごく一部でしょう。何がいいたいかというと誤解を恐れずにいうなら
住民税が非課税になるようなレベルのお金しか稼いでないor貰ってない
ゆえにそのような方はそのレベル内でしかお金を使った経験がない
こうです。借金をしない前提なら年収90万円の人が1回の買い物で使えるMAXは90万円ですし、年収50万円なら50万円までしか使う経験をしたことがない、ということです。
そのような人に4630万円を渡して4630万円なりの使い方ができますか?という問題なのです。
もし4000万円とか5000万円を自力で稼いだり資産形成で築いた人なら4000万円や5000万円が持つ意味を各々で理解できます。具体的には「年利4%なら160万円〜200万円を産んでくれる鶏だ」と思うのではないでしょうか?
対して50万円、90万円というお金しか扱ってない人にとっての4000万円、5000万円というのは
- 50万円の買い物が80回できるぞ
- 90万円のサービス利用を50回できるぞ
といった具合で4000万円や5000万円が持つ力を発揮できません。誰だって楽して大金を欲しいとは思いますが、この点では自分で稼ぐ力をつけたり資産形成をコツコツして同じ金額を得る方が後々の自分のためにもなるんじゃないかと思います。
あぶく銭はできるだけ手元に残らずに、且つ、利己的でない使い方を
そうは言ってもうっかり宝くじとか一時収入で棚ぼた的に大金がやってくる可能性は0じゃありません。そういう時にどうするかですが、個人的にはこれをお勧めします。
まず手元に残らずに、というのはお金そのものとしてもですしそのお金を使ったとして別のモノとしても残らないような使い方をするということです。一例としては高級なアクセサリーを買うとか、家を買うとかですね。目的はそもそも本来はなかったはずのお金なので最初からなかったことにできるように、ということです。
かつ、利己的でないというのは自分のためばかりに使うのはできるだけ控えましょうということです。実は目先で必要な大金があるから・・・とか事情があるならもちろん使ってもなんの問題もないですが、そうでないなら自分のためだけに高級な食事をするとか旅行に使ってしまうというのではなくてどこかに少額でも寄付するとか誰かにプレゼントをするのに使った方が良いかと思います。
これは自分の肌感覚ベースですが利己的な使い方よりも利他的な使い方の方が節度もありますし、お金を使うことへの依存性が増してお金を無限ループで使うような事態も防げるような気がするからです。多分利他的な使い方だとそれによる幸福感が長続きするからかな〜と思ってます。
どうしても使うなら、事前に周りへ宣言してしまうのも一手
よくあるのが誰にも言わずにこっそり使うというケースですよね。誰彼構わずにいってしまうと、大して親交もない人から「私にもお金を恵んで!!」的なお話が殺到するでしょうからそれはそれで考えものですが、大金を手にしたために人生が堕落してしまうくらいならごくごく親しい人にはお金が当たったことと使い方を宣言してしまうのも手だと思います。
もっとも、その使い方というのはある程度利他的でもあることが前提ですが。そうすれば「私に恵んで!!」的なことを言ってくる人もいないでしょう。だって誰かに寄付しようとしてるのを自分に寄越せって言うことはイコールその人自身が利己的だってことになります。誰も自分のことを「自分は自己中心な人です!」とアピールしたいなんて思わないでしょう。
あとがき
自分はこうします
自分はあくまでオーソドックスな方法で資産形成していくつもりですし宝くじには一切興味がありませんが、万が一にも高額のお金が舞い込んでくるようなことがあればこう使おう!と言うのは決めています。例えば5000万円ならこうです。
- 高配当ETF(SPYD・VYM・HDV)を各1000万円分、VTを2000万円購入する
あれ?利己的じゃんと思ったことでしょう。でもここからです。それぞれのETFから出た配当金(多分100万円くらいになる)は全て
- 誰かへのプレゼント(父の日母の日など)
- 東北への旅行、寄付金(イベント開催のためのクラファンとか)
に使います。貰った時点で寄付してしまう方が潔さそうですが、その場で5000万円分寄付したらそれっきりです。それよりは年間100万円分でもそれを10年、20年、30年と続けてする方が持続的で望ましいと思うからです。それこそ一気に1000万円単位いで寄付したら変な使われ方をするリスクもありますしね。
これで以上です。時間がある時に「もしも大金が入ってきたら」を考えておくのはおすすめです。自分のお金の使い方とも向き合うチャンスになります。