この記事のもくじ
今回紹介する本
『成功している人のスキマの法則』です。
まえがきでこんなフレーズがあります。
”余りものに福があるとは、真実です。”
著者は余り=スキマを作っておくと自分自身の良いところを見つけられると考えています。それだけではないと思いますが、いずれにしても余り=スキマを作っておくことは大事です。以下の目次の通りになりますが、お金の話なら収入の一部を貯金として避けておくとか、時間の話なら15分前に目的地に着くようにするという具合です。良いことは起こらないかもしれないけど悪いことが起こった時のバッファになります。
本書でわかることはスキマの作り方とスキマを作っておくことでお金や人間関係の面でどんな作用があるかです。何にも余裕を持たせられていない人用の本ですね。
- 成功している人は何が違う?
- スキマの法則の仕組み
- 仕事編
- お金編
- 人間関係編
- 暮らし編
- 神様編
スキマはどうやったら生まれる?
先ほどあげた例(収入の一部を貯金で残しておくとか15分前行動をするとか)というのはやったらしまいですけど、これはその面々での話なだけで一般化されてませんので「生活・人生全体でスキマを作るにはどうしたら良いんだ!!」という疑問の回答にはなりません。
本書ではスキマを作るために次の2ステップを踏まないといけないとしています。
「心のムダ」を取り除く
心のムダ=悩み、焦り、嫉妬心、罪悪感 と定義しています。
実はやっても良いのに社会的な体裁とか勝手解釈で「やらない方がいいんじゃないか」と行動にブレーキをかけている原因がこれであり、取り除いた方がいいということです。
断捨離という言葉がありまして、無駄を削ぎ落とすのを推奨するのに多用されますが(なんかこの言葉、商標登録云々え面倒らしいのでもしかしたら使わんほうがいいかもしれませんが)、まさに心のムダを取り除くのも断捨離ですよね。
「心の器」を広げる
これは「自分がよりよいパフォーマンスを発揮できる環境を、自分自身で整えていく」こととしています。
環境整備なら割と簡単そうですよね。自宅のPCを新しくする(⇨自分でできるアウトプットの質量が変わるかも!?)とか、普段履く靴を歩きやすい軽いものに変える(行動範囲が広がります)といったアクションになるでしょうか。
自分はまだこれが不十分ですね。ガジェット環境とか着るもの食べるもの、もう少しちゃんとしたいなぁと思ってますが、貯蓄率というか貯蓄額優先にしちゃっているので進捗が悪いのが現状です。
ちなみに著者はスキマを広げるために勤務中に銭湯に行ってたそうです笑。昼休み中とか裁量労働制ならいいかもしれませんけど、大概の会社は「就業時間中はその会社に労務を提供する=時間を割いて働くことで対価としてお金をもらう」ことを労働するにあたっての契約書で謳っているはずですので、あんまり真似していいことではないかなと思いました。
作ったスキマでどうするかも大事
時間をつくる、余裕を作るまではいいのですが、そのスキマをどう使うかどう過ごすかで本書が意図する状況になれるかがどうかが決まります。
いったんお金のスキマを作ったはいいけど、他の欲しいものが出てきて結局収支トントンとか時間のスキマを作ってなんとなくユーチューブを視聴しちゃってたというのでは無意味なのは大多数の人でも想像がつくかと思います。
本書ではスキマを作るのは運気を上げるためだといっているので、そのスキマは極論何にも使わない、つまり物思いに耽るくらいのことをしている方が自分、自分以外の俯瞰を深めたり考えを巡らせたりするのに役立ちます。
スキマさえ作れば何でもOKではなくて、あくまで成功するため、より良い人生にするための一手段であることを忘れてはいけませんね。