この記事のもくじ
今回紹介する本
『世界のニュースを日本人は何も知らない 4』です。
シリーズものですが、自分が読むのはこれで2つ目。一つ目を読んだ時の記事は↓ですが、当時はオリンピックが取り上げられていて「そんなこともあったなぁ」と思い至ります。
今回の時流というとロシア/ウクライナ情勢でしょうか。2回連続でイギリス王室が取り上げられたのはエリザベス女王の崩御が関係していることでしょう。
「何も知らない」って一人の著者に言われても釈然としないかもしれませんが、素直に知らないことは知らないってことで情報は取り入れたいもの。本書もそういうニュースが多数載っていました。
- 世界の「最新ニュース」は日本人は何も知らない
- 世界の「真実」を日本人は何も知らない
- 世界の「表と裏」を日本人は何も知らない
- 世界の「日本愛」を日本人は何も知らない
- 日本人は「ロシア」のことを何も知らない
- 世界の「?」を日本人は何も知らない
- 世界の「残念な観光名所」を日本人は何も知らない
- 日本人は「イギリス王室の真実」を何も知らない
- 世界の「あるもの/ないもの」を日本人は何も知らない
- 世界の「エンタメ最新事情」を日本人は何も知らない
- 世界の「重大なニュース」を知る方法
勘違いしていた?日本が追いかけていたグローバルスタンダード
世界と関わりがないことはない今の世の中ですから、何かと海外と日本という括りで比較されることもあります。GDPとか人口とか、大学とか。そういうものの中には「欧米ではこれが当然なのに日本は遅れている!もっと活動をちゃんとしないと!」とよくよく言われるものがあります。本書で取り上げられていて目についたのはこの2つ。
- ジェンダー平等
- SDGs
これを受けて女性の管理職を何割にするとか大学の学生比率を〜%にする、「当社はSDGsの〜〜に貢献しています!」という表示が増えたりバッジをつけている人がいたり。
ところが本書の中ではこんな指摘が。
- 目指すのはジェンダーレスではない。男と女で明確に区別をつける(平等にすることで性別由来の「あまえ」が許されなくなる)
- SDGsが流行っているのは国連と日本だけ。海外もやってなくはないが日本とは趣が違い、あくまで広報目的
「えっ!我々が目指してきたものは何だったんだ!」と思わされますね。個人的にはそれぞれについてこう思っているので、これを読んだからといって何か気落ちするとかがっかりしているわけではないですが。
- ジェンダー平等:すべてのことにおいて機会は公平に与えられるべきだけど、ポストとかあくまで能力、適正に基づくものにジェンダーは不要
- SDGs:こんなことに託けずに、目先にとらわれない生活したら?車使わないとかゴミは出しすぎないようにするとか
どっちの話もなんですけど、誰々がやってるからという理由で頑張ろうとする、ないしは頑張ってしまうあたりはいかにも日本人的な特徴が表れています。
誰かがやってるからとか、国連で決めたことだから、じゃなくて必要だと思うことはやればいいし、やらなくていいと思うならやらないという潔い姿勢を持っておかないとそれこそ国際社会から置いてけぼりになるんじゃないかと危惧します。