【そもそも無料化って必要か】2115年までの高速道路無料化の延長

高速道路の無料化、事実上棚上げ 有料2115年まで(産経新聞) – Yahoo!ニュース

国土交通省は高速道路の料金を利用者が支払う期間を、現行の2065年から50年延長する方針を固め、2月上旬にも通常国会に関連法案の改正案を提出する。老朽化対策や4車線化の費用を確保するためで、無料化が事実上棚上げされた形だ。だが、将来的な高速道路での自動運転導入などで追加投資が必要となれば、さらなる延長は避けられず、現実的な議論が求められる。(福田涼太郎) …

1月28日のネット記事からです。

  • 高速道路料金の無料化時期を2065年から2115年へ50年間延長
  • 目的は維持管理にかかる財源確保

そもそも2115年って今このニュースを見ている人のほとんどが生きてないのである意味関係のないニュースではあるのですが、個人的に気になりまして取り上げました。

無料化への違和感

テンプレ

NEXCOの売り上げ状況

そもそも自分がこれを知らなかったので高速道路の主な管理主体であるNEXCO3社の売り上げを見てみました。もちろん、売り上げ=維持管理の財源ではありませんが一つの参考にはなるかと思ってます。

なおここでは首都高とか阪神高速のデータは割愛してるのでご容赦を。

運営主体年間収入(億円)
NEXCO東日本(2019年度実績)6,737
NEXCO中日本(2020年度実績)5,763
NEXCO西日本(2021年度実績)6,794
一般有料道路は除く、端数切り捨て

3社合計で1兆9,294億円です。

国家予算がザクっと100兆円として、2%弱に相当するものを無料・・・。やっぱり違和感。

いかなるサービスも基本は受益者負担であるべし

自分が電車やバスでの移動が好きだからっていうのもあるんですけど、そもそもなんで無料化する話でこれまで進んできたんかっていうのがただただ違和感です。

いわゆる下道よりも早く移動できるという付加価値に対してお金を払ってるという構図なのだから、それを無料ってムシが良すぎるだろと思います。っていうと「いやいや我々自動車ユーザーはガソリン税で〜」っていうかもしれないけど、それこそ下道含めた維持管理費で終わりでしょう。

また、「高速道路を直接使ってなくても宅配とかの運搬車両は高速道路通ってるんだから車持ってない人たちにも税金で負担させろよ」という意見もあるかと思います。それはそれで一理ありますが、でも物買う時って配送料も含めて払ってるんだから間接的にはお金払ってるわけです。

自分はなんにしてもそうですが、警察消防のような公共性の高いサービスや電気水道、公道のようなインフラは不特定多数が関わる話なので住民一人一人の税金をベースに、それ以外は受益者による負担をベースにするのが筋の通った構造だと思います。個人的に鉄道好きだからって国が無理してJR北海道とか四国に援助する必要はないと思ってますし、その上で各社は市町村に気を遣って赤字なのに無理して運行を続ける必要もないと思ってます。

今や高速道路も現行のJRが管理している鉄道も公的な持ち物ではないのだから、こういうところに税金突っ込んでなんとかしようっていうのはやめてほしいです。それこそ防衛財源のような話もあるわけですしね(個人的には防衛財源のための増税はやむなしと思ってますが、今回取り上げたような一部税金の使い方を変えた上での話です)

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