この記事のもくじ
この記事では直接的に書籍の内容に触れることはできるだけ避けたうえで、読んでその内容について思ったことなどなど紹介します。
まえがき
今回紹介する本
『フィリップ・マーロウの教える生き方』です。
自分は人の生き方に関する本を読むのが好きです。大体同じようなことが書いてあるお金の本よりも読書のメリットである先人の知識と経験をちょっとのお金を払うだけで得られることが最大限に発揮されるからです。
生き方に関しての本でいうとこれまでもレビューしてきましたが、全て著者は日本人。つまりは自分と同じ日本人の生き方は学んできたのですが文化・歴史背景の違う海外の方の生き方がわかる本は読んだことがありませんでした(広い意味で言うとDIE WITH ZEROもこの類かもしれませんが)。
その上でどうせ読むなら著名な本ではなくて全く知らない人のを読んだろうということで本書をチョイスしました。
本書のまえおき
と、上記部分は他の本でも読む前に書くのですが完全に勘違いでした。本書は
- レイモンド・チャンドラーという人が書いた長編小説に登場してくる
- フィリップマーロウという人物について
- マーティー・アッシャーという編者が気に入ったフレーズを引用したフレーズ集
- を作家の村上春樹さんが翻訳したもの
ということで現実世界の話は一切なし。最後にも書いてありますが村上春樹さんにとっては記念品的なものです。
本書の構成
ということで本書はレイモンド・チャンドラーが書いた小説から編者が気に入ったフレーズをキーワード別に淡々引用されているだけの極めて簡素なな内容となっています。
現実世界でも使えそうな言い回しを選んでみた
ここでは個人的に気に入ったフレーズを紹介します。時折ドラマで出てきた名言が実生活でも使われることがありますが、自分もまさにそういう狙いで「いいのないかな」という完全な好みで選んだものになります。
- アルコールは恋に似ている。最初のキスは魔法のようだ。二度目で心を通わせる。そして三度目は決まりごとになる
- 本当に実力があるならそんなもの(ブラスナックルといって拳に嵌めて攻撃力を上げるアイテム)は必要なかろう。
- 犯罪は病気そのものじゃない。ただの症状なんだ。
- 離婚もきついのは最初の一回だけだ。二回目からは単なる財政的な問題に過ぎなくなる
- 孤独な人間はいつも喋りすぎる。喋りすぎるか全然喋らないか、どちらかだ。
これに対する感想とかありません。以上です。
あとがき
個人的には期待はずれでしたが・・・
ということで前置きで書いていた期待する内容が一切なかったので超残念でした。元を辿れば自分がフィリップマーロウとは何ぞやを知らなかったのが悪いんですけどね。
とはいえ、小説から学ぶこともあり
これは個人的な考えですけども、小説で出てくる人物やセリフには作者が現実世界で発信できないことや思っていることをフィクションに載せているんじゃないかと思うことがあります。
上記紹介したセリフもリアルな人間が言ってたらちょっと・・・と思うかもしれませんが架空の人物が言ってる分にはとやかく言われませんしね。
こう考えると新書だけじゃなくて定期的に小説を読むのもいいかなぁと思いました。