この記事のもくじ
この記事では直接的に書籍の内容に触れることはできるだけ避けたうえで、読んでその内容について思ったことなどなど紹介します。
今回紹介する本
『明日死んでもいいための44のレッスン』です。
もう明日死んでも思い残すことはありません!
自ら命を絶たれる方は別として、いまこの瞬間にそう言える人は果たしてどれぐらいいるんでしょうか?
いまこの一瞬でできることを積み重ねてはいますが、思い残しはなんぼでもあります。経済的自由も達成していないし(これは手段の1つだからいいけど)、47都道府県制覇も東北リターンも実現していません。
本書の構成は以下の通りです。
- 周りの人の死から得た感情、思想
- 明日死んでもいいための44のレッスン
逆算設計の落とし穴
本書の内容をかいつまんで紹介します。
- 死ぬことと幸福について
- 人の幸不幸はどれだけやりたいことをやってきたかに依存
- ふつうの人は死から逆算したライフプランを練りがち
- 明日死んでもいいための教訓
- あとで捨てるようなものは買わない
- お金は使い切って死ぬ
- 会いたい人には会っておく
逆算した人生設計というのは大変ユニークな指摘です。かくいう自分もおおよそ90歳くらいで死ぬだろうというゴール?を前提にいくら必要でいつまでに何をして・・・というプランを練っています。
最後に死ぬことが確定しているから、自然なアプローチと思ってました。
著者からすると明日来るか50年後来るか、いつ来るかわからないゴールをゴールに設定するのではなく、いまの積み重ねのその先にいつかやってくるのが死であって望ましい形、そのように理解していると思いました。
それでも将来設計はうっかり明日、1年後、5年後、10年後、20年後生きてしまってた、そんなリスクに対処するためには重要だと思います。結果的に著者がいうやりたいことをできた程度を大きくできるーそう思います。
将来のための今の行動ってどうなのか?
この本のいいと思ったところ
- 既に人生でやることはやりきったような清々しい意見
- 自分らしく生きる大事さがわかる
人生やりきるように生きてきた、だからこれだけの思慮に至れるのかもしれません。
啓発本でよく見る「今が大事」論
そりゃそうです。正しくいうと過去にも生きれないし未来を並行して生きることもできないから今を生きるしかできません。
という屁理屈はおいといて、今楽しんだり満足したりすることがいい!楽しみややりたいことを後回しにするのはよくないとこういった本ではよく目にします。
大概の人が後回ししすぎてるからこうでも言わないと行動変化はなかなか起きないのも事実です。自分も47都道府県行ってみたい、旅行したいと口にはしといてちゃんと行動に移したのは今年からで「早くやればよかった」そう思っています。
が、なんでもかんでも今楽しいことにフォーカスすべきかというとそうではないと思います。将来でないと体験できないことのために今貯金したり運動を頑張ったりするのは今を犠牲にしているようで
将来のために「いま」が充実している
この感覚があるので将来のための行動といまの満足が両立し得ます。
将来のために過度にいまが犠牲になるのはいただけませんが必要な犠牲、言い換えると手間は惜しまずしてもOKです。
もっというと将来のための行動であったとしても今が犠牲になるのではなく今も満足する方向で考えていくのがよい姿かもしれませんね。
この本のおすすめ度と読むのがおすすめな人
おすすめ度は10点満点中9点です。
この本は次のような方が読むのにぴったりと思います。
- いまが充実していない
- 将来のことばかり気になる
自分は今と将来のバランスの追求は今後も続きそうです。その一つは貯蓄率。
どこまでいまのために使うか、将来のために残すか、試行錯誤の日々です。