この記事のもくじ
この記事では直接的に書籍の内容に触れることはできるだけ避けたうえで、読んでその内容について思ったことなどなど紹介します。
今回紹介する本
『勉強する気はなぜ起こらないのか』です。
勉強する気ってなかなか起きないんですよねぇ。それをしないと単位を落とすとか試験昇進を逃すとかならともかく、よっぽど楽しいことでもないといざ勉強を始めたはいいけどYouTubeに浮気したりなぜか知らないけど掃除を始めたり・・・という経験はないでしょうか(自分のことです)。
本書ではなぜやる気のあるなしが生まれるのか、いかにやる気をコントロールするかという観点で勉強におけるやる気を解説しています。
読む前に安心して欲しいのはやる気が出ないことは人類共通の悩みであって個人個人の問題ではないということ。
- 内側のやる気と外側のやる気
- 誘惑に負けるメカニズム
- まずは大枠の目標を設定する
- 周囲の環境で生まれるやる気の違い
- やる気が出ない時はどうする?
やる気のレベルはこれだけある
本書を読んでそうだったんだと思うこと多数でした。いくつか例を紹介します。
一口にやる気があると言っても嫌々やるやる気と他人に何も言われていないのに「是非やりたい!」と思ってやるやる気がありませんか?
感覚的には理解できるかもしれませんが、やる気には
- 内からのやる気:楽しいからやりたい!やりたいからやる
- 外からのやる気
- 自己実現との紐付け:自分のスキルアップにつながる
- 目標との紐付き:マルマルを達成するために必要
- プライドによるやる気:周りに勉強ができない奴と思われたくない
- 典型的な外からのやる気:言われたからする。やらないと怒られるからする
以上5つがあり、予想がつくかもしれませんが上にあるほど望ましいやる気といえます。とはいえ、全部が全部内からのやる気になるはずもないですが、
ここで大事なのはやる気がないときに自分を責めるのではなくて「これは言われたからやってるような、自分からしたら大してやる気が出ないものなんだ」と俯瞰できることだと思います。そうしたらいい意味で諦めが付きますし本書後段のやる気のコントロールを活用すべき事例として認識できます。
理想は内からのやる気のみに従った行動
この本のいいと思ったところ
- これまでやる気が出なかったことの一部を正当化できる
- 自分を知った上でコントロールする術を身につけられる
やる気は常にあるのが理想、でもないのが現実。これを踏まえてどうやってやる気がある状態に自分を持っていくかというアプローチがいいなと思いました。
本書の内容に関連して思ったこと
少し話がそれますが、経済的自由になりたいとかFIREしたいと思ってる方、動機を考えてみてください。自分の場合は「心からやりたいと思ってることをやっても生活には困らない状態を作りたいから」とか「嫌々やってることがあればいつでもやめられる状況にしたいから」といった理由があります。
進学のための勉強や給料をもらうための仕事。少なからず上記の「典型的な外からのやる気」に当てはまっていないでしょうか?と考えるとやる気が出ないのは当然の話でして何ら自分を責める必要はありません。嫌なもんは嫌なんですから。
日常生活の行動にやる気が伴っている状況をよしとするなら本書の狙いであるやる気をコントロールする努力も入りますが、根本的にはやる気が起こらないようなことはしなくて済むようにするというのも一手ではないでしょうか?
実現のためにはなかなかハードルが高いですが、実はそういう面もあることを知っておくだけでも生き方を考える一助になるかと思います。
この本のおすすめ度と読むのがおすすめな人
おすすめ度は10点満点中9点です。
この本は次のような方におすすめです。やる気は無理して出しても続きません。自分を理解した上で、生まれたやる気をうまく維持する方向に持っていくと目先の生活はうまくいくような気がします。
- 無理矢理にでもやる気を出して行動しないといけない
- 基本的に何事にもやる気が出ないので改善したい。