この記事のもくじ
この記事では直接的に書籍の内容に触れることはできるだけ避けたうえで、読んでその内容について思ったことなどなど紹介します。
今回紹介する本
『リラックスのレッスン 緊張しない・あがらないために』です。
著者はお芝居の世界では有名な鴻上尚史さん。お芝居は不特定多数の方に見られるものなので緊張する究極の舞台と言えます。その世界で活躍する方がいうからには期待も膨らみます。
開口一番『緊張した時に一番やってはいけないことは、「リラックスしよう」と思うこと』と緊張しいな人からしたら絶望的にも思える文から始まりますが、まぁ様子見と行きましょう。
- 身体をリラックスさせる(“はじめに”と言ってること早速矛盾してるやんか!)
- 与えられた状況に集中する
- 今ある状況に集中する
- 目的とそれを阻む障害を意識する
腑に落ちた緊張する原因
自分は極度の緊張症で、あれこれと対策をするけど毎回緊張は変わりません。場慣れするかと思いきや、そういうこともなし。
- 余裕がある⇨自分に意識が向く=自意識過剰
- 話す目的がふわっとしていると集中が浅い
なるほど納得ってやつ。スピーチなら話すことだけを考えてれば「もし失敗したら」「もし移動中に躓いたら」そんなしょうもないことを考える隙はありません。
集中しているから、成功させようとしているから緊張につながっているんだとこれまでは思ってましたが、多分集中する向け先を間違えてんだろうなと思います。
なので緊張しないためにはこれを逆に言い換えたものをそのまま実践でOK!ですね。
困ったら自分は三つの輪を頼ります
この本のいいと思ったところ
- 自分の専門である演劇を絡めていること(話が具体的)
- 手軽に実践できること
緊張しやすくて困ってる人は世の中多い(と思ってる)。意識すればするほど良くないという声もあるかもしれませんが、正しい方向に意識を向ければ悪いことにはならないんだと本書を読んで思いました。
本書の内容に関連して思ったこと
緊張しないためにあれもやろう、これもやろうとすると一個一個への集中が散るので結局意味なしっていうのが今までの自分でした。
ということで本書のことを実践するならどれか一つだけ、それはソ連の演出家スタニスラフスキーが提唱したという3つの輪です。
- 第一の輪:自分にだけスポットライトが当たっている状態
- 第二の輪:第一の輪に誰か一人が入ってきている状態
- 第三の輪:目に見える範囲全て
第一の輪にいる自分だけ意識してれば他人に目が行かなくなるからそれだけでもいいかなと思ってます。
この本のおすすめ度と読むのがおすすめな人
おすすめ度は10点満点中9点です。
この本は次のような方が読むのにぴったりと思います。手に人の文字を書いてもダメだった人は読む価値ありです。
- 緊張しやすい
- 良くあるリラックス方法では効果がなかった