【2021年読書レビュー】守ろう!みんなの東北 1自然と伝統文化編

この記事では直接的に書籍の内容に触れることはできるだけ避けたうえで、読んでその内容について思ったことなどなど紹介します。

今回紹介する本

『守ろう!みんなの東北 1自然と伝統文化編』です。

今年最後の読書レビューは大好き東北にまつわる本です。何か東北にまつわる本がないかしらべていただちょうどピンポイントなタイトルかつマンガ絵が見やすそうだったので新書ではありませんが読むことにしました。

本書は架空の妖怪やモンスターが登場して、東北6県の伝統工芸品や自然環境を一緒に学んでいくという設定です。扱うトピックは以下の通りです。

本書の構成
  • 白神山地
  • こけし
  • あかべこ
  • 東北地方の伝統工芸品問題

自分が知らなかったこけしのこと

こけしという工芸品をご存知でしょうか?自分はこけしといえば山形!という理解だったのですが6県ごとに地域ゆかりのこけし(伝統こけし)があることを知りました。

  • 青森:津軽系
  • 秋田:木地山系
  • 岩手:南部系
  • 山形:肘折系、山形系、蔵王高湯系
  • 宮城:鳴子系、作並系、遠刈田系、弥治郎系
  • 福島:土湯系

芋煮が山形と宮城の2つあるのくらいは常識的に知ってましたが全ての県にオリジナルこけしがあったとは、まだまだ自分も勉強不足。本書にはそれぞれのイラストがついているのですが、確かにどれも顔と胴体のデザインが違っているのがわかります。

もっと知りたくなる、東北のこと

この本のいいと思ったところ

  1. イラストメインなので若年層にも適している
  2. 東北の豆知識が手に入る

東北住んでたのに全然知らないことばっかりでした。「まんが地域学習シリーズ」と題されているだけあって、肩肘張らずに読めますよ。

本書の内容に関連して思ったこと

東北は震災があったから良くも悪くも注目されるようになりましたが、もしなかったらずっとひっそりした地域だったでしょう(だからこそ大昔から「道の奥=みちのく」と呼ばれていたわけで)。

もう震災で亡くなった方が戻ってくるわけではない以上、震災から元に戻すというよりはゼロベースで盛り上げていけるような活動が必要なんだろなぁと思いました。そのためのツールとして本書のような情報媒体があるのはありがたい限りです。

この本のおすすめ度と読むのがおすすめな人

おすすめ度は10点満点中10点です。

この本は次のような方が読むのにぴったりです。これを書いている2021年12月時点で既に続編が発刊されているので来月読む予定です。

  • 東北のことを知って応援したい!
  • でも公式HPとか見るのは面倒だからとっつきやすいものが欲しい

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