この記事のもくじ
今回紹介する本
『気象予報士という生き方』です。
個人的な話をしますと、最近ウェザーニュースを見るのにハマってます。いわゆるお天気キャスターさんの一挙手一投足が面白いのもありますが、気象予報士の資格を持つ解説員の方々の話がスッと入ってくるんです。
その日、向こう1週間といった通常の天気の情報も去ることながら豆知識も手に入るので結構おすすめ。
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ごめんなさい、本題はあくまで本のことです。気象からみで枕詞的に書かせてもらいました。著者の森田さんは有名なお天気キャスターですよね。すごーく親しみ深い話し方という印象です。まぁ、あんまり自分はTBSよりフジテレビの方が見るので森田さんと言うよりは天達さんが最初に思い浮かびます。
本書は気象の細かい話ではなくて、森田さんがどんな経緯で気象予報士の資格を得て天気に関わる仕事をこれまで続けて来たのか、日本における気象予報というジャンルの歴史、気象予報士になるための道のりなど薄ーくひろーく学べます。
半生記のような気象予報士とはなんぞやなような。
- 幼少期から日本気象協会を独立するまで
- 気象予報士制度ができてから
- 気象予報士の歴史と発展
- 気象予報士になるには
- これからの気象予報士
気象予報士に向いている人はどんなひと?
気象は文系か理系かでいったら理科の知識だから理系か、と思いたくなりますがこの辺は資格取得の上ではあまり問題にはならないと著者は言います(後述の通り、得意に越したことはないですが)。続けて一般論として気象予報士に向いている人の特徴をこんなに列挙してくれました。
- お天気に興味がある
- 地理に強い
- 数学や理科が得意
- 体力がある
- 説明が得意
- 記憶力がいい
- 楽観的な性格
- 好奇心旺盛
- 観察・観測するのが好き
この中で妥当に思ったのは「お天気に興味がある」「地理に強い」「数学や理科が得意」、意外に思ったのは「体力がある」と「楽観的な性格」でしょうか。でも読んで納得です。
体力が必要なのは気象予報士として仕事をするなら交代勤務制だから。確かにウェザーニュースは夜中でも解説員の方はずっといらっしゃいますもんね。定性的な他の言い方だとタフであることが必要なのでしょう。
楽観的な性格が求められるのは予報を楽観的にするって意味ではなくて予報が外れた場合でもくよくよしないという意味合いです。それなら良かった。昨今の自然災害をみると予報自体は悲観的にしてほしいですもんね。外れる分にはこっちは助かるので。
実は自分も興味はあった
この気象予報士という資格ですが、小学生・中学生くらいの時は「なんかかっこいいな」と思って図解雑学の気象の本を買って読んだこともありました。
ただ本書でも紹介されているように気象予報士の試験自体の合格率は高くはないので何回か受ける覚悟が入りますし、取ったところで全員がそれに関わる仕事をするわけでもない(もちろん、資格マニアみたいな仕事と結びつける気がない方も一定数いらっしゃる)ので、受験はしてません。
それでも気象予報士って響き、いいですよね。