【2021年読書レビュー】お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ

この記事では直接的に書籍の内容に触れることはできるだけ避けたうえで、読んでその内容について思ったことなどなど紹介します。

お断り
この記事はもともと毎月読んだ10冊をまとめて紹介する形で掲載していましたが大変読みづらいことに気づいたので、1冊ずつのレビュー形式で再掲していますm(_ _)m

今回紹介する本

『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ』です。

橘玲さん、ビジネス投資界隈では非常に有名な方です。

お金だけでは幸せにはなれないと言いつつも、社会保険の負担は高いまんま、給料は上がらないのに物価は上がる、増税されるでお金のせいで不幸せになりかねない状況が現代であると言えます。

本書はそういった状況を正しく知る、そして、正しく生きる方法のヒントが書かれています。

本書の構成は以下の通りです。

本書の構成
  • 黄金の羽根とは?ー制度の歪みから発生する幸運
  • 資産運用ー資産形成=(収入ー支出)+資産*運用利回り
  • マイクロ法人のススメー支出を徹底削減して利益(手取り収入)を最大化
  • 働き方ー人的資本への投資で長く働ける仕組みを構築する
[/list]

資産拡大の法則は収入ー支出+投資元本*運用利回り。これを覚えるだけで本書のハイライトは終わったも同然ですね。

利益の最大化はいかに支出(税金)を削減するか

社会保険は税金ではありませんが、勝手に取られると言う意味では税金的な意味合いを持っていると言えます。本書では利益を最大化するための根本的な方法として税金、社会保険という支出を最大限削減することとしています。

そんなのできるのか?という問いに対する答えがマイクロ法人の設立です。マイクロ法人というのは筆者が作った造語です。

なぜこれが支出の削減に寄与するのかというと次のような違いがあるからです。

図で示すとこんな感じです。

Aさんの場合は400万円に対して社会保険料がかかりますがBさんの場合はマイクロ法人を自分で作って、自分がその法人の従業員ということで最低限しか社会保険料を支払わないようにすることで大きく差がつきます。

また、Bさんの場合は個人事業主として生活費の一部(ここでは家賃・水道光熱・通信費)を経費として計上することでHの部分の削減にも成功しています。

その結果同じ”売上”400万円なのに真の手残りには随分と差がついていることがわかるかと思います。

マイクロ法人側の負担考慮
マイクロ法人を運営することで追加でかかるコスト
  • 会社の社会保険料負担分⇨19万円
  • 会社として支払う住民税⇨7万円
も計算に含めて上記算出しています。

これは立派な合法行為です。これだけで無知なまま働く場合と賢く使える制度を使った場合に雲泥の差になることが理解できます。

やることは超シンプル。でもハードルあり

この本のいいと思ったところ

  1. シンプルにして本質をついた主張
  2. マイクロ法人という普通の人は思い付かない仕組みによる支出削減の提唱

売上から経費を引いたら利益。年収から社会保険料と経費を引いたら利益。利益をたくさん残すなら売上を上げるか経費で落とすお金を増やすか

やることはシンプルなんですが、会社で働いているとなかなか意識できない(というかしようがない)ことです。いつか開業したい、会社に縛られない生活がしたいのであればこういった制度をフル活用できるように事前に知っておくことが必須といえそうです。

個人的にはマイクロ法人を作れるような事業アイデアだしがもっと重要

「いやいや、自分で開業しないんで」と言う方が多いかもしれませんが、経済的自由からの早期退職を人生のオプションとして持っておきたい自分としては重要テーマです。

マイクロ法人を作るなら、法人と言えるような相応の事業活動をしている必要があります。それはコンサルかもしれないし仲介業者かもしれないし、YouTuberかもしれないし。

個人的に「手続きの類ってどうにかなるけど肝心のところをどうするかが最大の難関」です。

この本のおすすめ度と読むのがおすすめな人

おすすめ度は10点満点中10点です。

この本は次のような方が読むのにぴったりと思います。

  • お金で不幸にならないようにしたい
  • 節税できるノウハウを知りたい

今の自分がマイクロ法人も個人事業主も立ち上げるなら地方(特に東北)の活性化に関するビジネスと低価格で学習環境を提供する事業かなと思っています。全然種まきすらできていないけど。

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