【2021年読書レビュー】未来は決まっており、自分の意志など存在しない。 心理学的決定論

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この記事では直接的に書籍の内容に触れることはできるだけ避けたうえで、読んでその内容について思ったことなどなど紹介します。

お断り
この記事はもともと毎月読んだ10冊をまとめて紹介する形で掲載していましたが大変読みづらいことに気づいたので、1冊ずつのレビュー形式で再掲していますm(_ _)m

今回紹介する本

『未来は決まっており、自分の意志など存在しない。 心理学的決定論』です。

なぜその会社、大学、高校、はたまた部活を選んだのですか?ーー

そう聞かれたら「親に勧められたから」とか「友達と一緒にいたかったから」「給料が良かった」と具体的に答えることもあれば「なんと言われようと自分の意思で決めたことです」このように答える方もいるでしょう。

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でもそれって本当にあなたの意思ですか?

これが本書のトピックです。著者は長らく心理学を学んできて以下ような結論に達したそうです。

『この世は全て事前に確定しており、自分の意志は幻影だ』

本書ではなぜこのように思うに至ったか、著者の完全なる個人的意見が書きたいように書かれた本です。「問いの立て方」同様、半分心理学というか哲学書っぽくなっています。

本書の構成は以下の通りです。

本書の構成
  • 自由意志(自分で自分の行動を制御している意志)と物事の決定の関係
  • 脳>意志な話
  • AIも人間も意志による判断は下していない
  • 知覚世界
  • 現実世界
  • 量子論ーシュレーディンガーの猫など
  • 意識の歴史の話
  • 意識の正体

以降は本題から外れて興味薄れたため割愛

本書で言いたいことはつまりこれ

決定、判断には自分の意志なるものは存在してないというのが本書のメッセージですが、具体的には以下のように述べています。

  • 先行した経験や情報をもとに私たちは判断をしており、そこに意志の介入はない
  • 我々は脳と外的な環境の相互作用によって体を動かしている
  • あらかじめの情報をもとに動いているという意味では人間もAIも一緒

例えば自分は東北地方が好きだという話を当ブログでよくしていますが、それは自分の意志で好きになったというよりは元々いったことがある経験をもとに好きなったのであって0ベースで自分の意志で決めたことではありません。

また、会社選びにしても自分の判断軸で〜〜などといかにも自分で決めたようで、結局はそれまでの自分の経験や会社に関する情報を集めた結果であって、やはり自分の意志で動いたとは言えません。

だから何だ!ってはなしですが。

意志が介入できないならコントロールは不可能?

この本のいいと思ったところ

  1. 意思決定と情報、環境のつながりがわかる
  2. 人間の行動原則を理解できる

後半部分は意思決定と関係ない話が始まったのでほとんどスルーしましたが、前半部分を読むだけでも実は人間は意志というよりはそれまでに得た経験、情報、周りの影響を受けて行動を決めているんだってことに気づけます。

インプットする内容だけでも「意志」を忍び混ませたい

自分が集めようとしている情報すらそれ以前の情報なり記憶なりでコントロールされるとすると、自分自身は奴隷でしかないという悲しい結論になります。

ただ実際はそうではないと自分は信じています。インプットする情報を変えるだけでも後々の決定にその情報が反映されるようになると期待できるからです。

何らか行動を変えたい、これまでとは違う人生、生活にしていきたいというのであればまずは自分に取り込む情報や経験を変えていくことが肝要になります。自分の中で新しいと思う経験、新しい環境に身を置くイメージです。

この本のおすすめ度と読むのがおすすめな人

おすすめ度は10点満点中8点です。

この本は次のような方が読むのにぴったりと思います。

  • 心理学に興味がある
  • 意思決定のメカニズムについて知りたい

自分で理由がよくわからない意思決定があったとすれば、それは意志ではなく明確に脳が勝手に判断してそうなったのかもしれません。そう思うと人間というのは実に不思議なものです。

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