この記事のもくじ
この記事では直接的に書籍の内容に触れることはできるだけ避けたうえで、読んでその内容について思ったことなどなど紹介します。
今回紹介する本
『心の免疫力 「先の見えない不安」に立ち向かう』です。
先の見えない不安といえば2020年〜に関しては間違いなく新型コロナの感染拡大が挙げられます。先が見えないと「これからも同じ会社で働けるのか」「学校にはきちんと通えるようになるのか」など具体的に挙げ出したらキリがないほど種々の不安を抱えて生活している方がいらっしゃることでしょう。
不安が過剰になると打たれ弱くなったり自暴自棄になったり、ひどい場合には心の病になることも。ならずに済むならならないに越したことはないということでその一助になるのが本書と言えます。
書籍の構成
- コロナ禍と心の病の関係
- 現実に立ち向かう
- いい人にならない
- 戦う精神を持つ
- 不幸な状況になったときの考え方
- 自分で自分の人生をよりよくするという決意をもつ
目次は本書の一大キーワードであるレジリエンスにかかわるものです。
- 困難な環境にあっても正常な成長をすること
- 人生の挫折に対処する能力があること
自分はほかの心理学系の本でレジリエンスという言葉は知っていて、上記でいうと後者のイメージで「打たれ強い」と理解しています。
書籍の気になった内容を一部紹介〜レジリエンスがあるって結局どういうこと?
兎にも角にも本書はレジリエンスがある人とない人の違いは何かに特化しています(お察しの通りでレジリエンスがある人が本書ではいい状態としています)。
ということで本書で指摘されているレジリエンスがある人の特徴をいくつか紹介します。
- 前向き思考
- 視野が広い
- 他人と比較しない
- 素直で学ぶ意欲がある
学ぶ意欲は最初??と思ったのですが、逆はイメージがつきやすいかと。学ぶ意欲がない→何事にもモチベーションが湧かない→打たれ弱いと。
他人と比較しないってどこでも言われる話ですよね。この世は資本主義社会なので競争があって当然ですが、過度な比較はほんとによくない!
比較がありきになると
- ブランドものを買ってマウントを取ろう
- とりあえず聞いたことのある大学に通おう
みたいな行動に走りがちです。
レジリエンスは結局は気の持ちよう?
この本のいいと思ったところ
- レジリエンスについて首尾一貫
- レジリエンスがある人、ない人それぞれにフォーカス=複数の視点
ここまで本題から一切それない本はあったかと思うぐらいに一貫しています。1冊の本の中には肝になる情報が当然ながらある一方でほとんどの情報は蛇足なのが常なので結論だけ知りたい、余計な話はどうでもいいと思っている方にはピッタリといえましょう。
自分のモットーは「病は気から」
本書ではいろいろ書いてくれているのですが、書いてることを実践しようとしたら結局は考え方を変えるしかありません。そこには魔法のような方法は存在しないし、明日になったらいきなり考え方が変わるなんてこともりません。
だから即効性がないのは少し残念ですが、こればっかりは癖づけるしかありません。
自分はどっちかといえばレジリエンスがある側の人ですが、関連して心がけているのが病は気からです。
「自分は相手より優れていなければならない」とか「やるだけ無駄だ」と思ったらそれが終わりのはじまりです。なので気の持ちようだけでもプラス側で維持しようってわけです。前向き思考と被ってるけど。
この本のおすすめ度と読むのがおすすめな人
おすすめ度は10点満点中8点です。
この本は次のような方が読むのにぴったりと思います。
- 打たれ弱いという自覚のある人
- 前向きな気持ちで生活したい方
これに限らず読んだだけで成果につながる本は存在しません。結局は読んでどう行動を移すかですが、特にこの手の類の本は行動することが肝要です、というかそれが全てです。
絶対行動に移します!という気概のある方は読んでもとをとれるでしょうし、そうでないならまずは行動する癖をつけてからでないと、書籍代が無駄になってしまうかもです。