【2021年9月ブックレビュー】新型コロナワクチン副作用が出る人、出ない人

ブックレビュー

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今までは毎月読んだ本をまとめて紹介していましたが今月からは1冊ずつ紹介します。直接的に書籍の内容に触れることはできるだけ避けたうえで、読んでその内容について思ったことなどなど紹介します。

今回紹介する本

『新型コロナワクチン副作用が出る人、出ない人』です。

これを書いている時点では接種の予約だけ終わって接種待ちです。今でもネットニュースやyoutubeなどで医師の解説動画を見ることもありますが、書籍の形でまとめられた情報もちゃんと知ってから接種しようと思って購入しました。

筆者は慶應の中高一貫からそのまま慶應医学部に進学して放射線治療専門の医師として現役をまっとうされた方です。

ネットでこの方のことを調べてみると、この本以外にも従来の医学に対して否定的な見解をお持ちのようです。例えば、がんは放置した方がいいとかマンモグラフィー検査はかえって検査で放射線を浴びることのリスクのほうが高いといった意見です。

ということで本書の内容もおおよそ見当がつくでしょう。

書籍の構成

重ね重ねですが、新型コロナに限らずワクチンなるものに懐疑的な立場の方が買いた本であることを忘れないでくださいね・・・。

  1. 変異株のこと
  2. ワクチンの必要性:打つべき人、打たなくてもいい人
  3. 免疫の仕組み:全般的な話
  4. ワクチンの知られざる事実
  5. 新型コロナワクチンの特徴・臨床試験の結果
  6. 新型コロナワクチン接種後の死亡例
  7. 日本におけるワクチン接種後の死亡例
  8. ワクチンを打つべきか打たないべきか

書籍の気になった内容を一部紹介

非常にセンセーショナルな内容ばかり(たくさんの人が死んだとかワクチンなんて無駄だみたいな)なので、人によって気の向く場所は違うと思いますが、自分の場合は4章のはなしです。

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実はここ、本書の核心にせまるのとは関係ないところなんですが目を引かれたので紹介させてもらいます。2020年に新型コロナが流行り始めてから認知していた人は認知していたこと、それは

インフルエンザの感染者数が極端に減ったこと

ではないでしょうか?自分はそうでした。これについて筆者なりの見解が述べられています。

  • ウイルス干渉説
  • 新型コロナ対策が結果的にインフルエンザの対策にもなった
  • 海外との交流がなくなった(筆者的には可能性薄い)
  • インフルエンザの検査自体がそんなに行われなかった

この4点目がもっとも可能性高いと踏んでいるようです。言われてみたら合点がいくなと思いました。

というのも新型コロナが流行り出した頃はPCR検査を受けるために37.5℃の熱が4日間続いていることというよくわからん基準がありました。

人によるでしょうが、症状が出てからインフルエンザで寝込む期間というと4日とか長くて1週間くらいなので、病院で診てもらえる頃にはすでによくなってしまって「自分インフルかもしれない」と思って病院に行く人が減ったんじゃないかということです。

こういう視点はなかったのでいい勉強になりました。

感想などなど

この本のいいと思ったところ

  1. 免疫の仕組み・ワクチンの仕組みを解説した上で新型コロナの場合がどうかを説明している
  2. 自分の意見をはっきり述べている
  3. できるだけデータがベース

従来の医学に否定的とはいえ、いわゆるエビデンスと医学的な知見をもとに自分の主張を展開しているところは一本筋が通っている印象を受けました。

本書の内容に関連して思ったこと

本書の最後に書かれていますが、筆者はワクチン危ない派の考えの方なので自身はワクチンを接種しないとしています。それは別にいいのですが、前段で根拠を説明する中でこのような主張をしています。

  • 本来なら接種後に死亡した人(暗数)はもっといるはず
  • くも膜下出血のような出血性脳卒中で亡くなった方は全死亡者数(138万人)の3.2%だが
  • 4月時点で報告の上がった接種後の死亡者6名のうち4名が出血性脳卒中
  • だからワクチンは危険だ

としています。ニュースを見てる方からしたら確かにくも膜下おおいなぁとは思いましたし正直不安です。が、これには同意できません。

6名中4名の6名自体が嘘でしょう。がんで亡くなったかたとか交通事故で亡くなったかたとか筆者がおっしゃる暗数があるはず。また、この6名という死亡者が出た時点でのワクチン接種人数は91万3314人です。もしも日本国民全員がワクチンを打って、6名と同じようになくなるなら

  • 一年間で亡くなる方は6名*12000万人/91万人≒7200名
  • その原因の4800は出血性脳卒中

ワクチンを打たないよりも年間に亡くなる方が圧倒的に減りますが、そんなことありえないのは誰にでもわかります。筆者でも「いやいや癌とかで亡くなる方も・・・」というでしょう。じゃあ亡くなった分母の6名がおかしいだろって気づくはずですがどうでしょうか・・・。

本当は自分が時間とれたらしたいのですが、この手の比較はワクチン接種以外の条件を完全に揃えて(BMIの分布とか男女比、年齢構成全て)評価すべきですが、そうしないでワクチンが危ないと断じるのはそれこそ詭弁だなと思ってしまいました。

たとえば日本国民の半分が同じ日にワクチンを打って、そこから1年間たった時にくも膜下とかで亡くなる方が接種していない人より明らかに多かったら、そこで始めてワクチンのせいだと推定できるわけです。

この本のおすすめ度と読むのがおすすめな人

おすすめ度は10点満点中5点です。

この本は次のような方が読むのにぴったりと思います。

読むのがおすすめな方

  • ワクチン反対派の意見を聞いてみたい方
  • ワクチンを打つのが少し不安に思っている方

広く言われているようにmRNAワクチン自体は実用されるのがはじめてのワクチンなので、初めてのくせに安全安全という人も無責任だとは思います。それは同意です。

でも、ワクチン肯定派の主張が都合のいいことばかりだ、詭弁だと言っといて自分の主張の裏付けも都合のいいとこだけ取り上げる(報告の上がっていない死亡者には目を向けずにくも膜下だけ強調)のはどうなんでしょう。全く腑に落ちませんでした。

とりあえず、自分自身はワクチンに対する理解が一定程度深まったのと、情報は都合のいいとこだけ出さずにフラットに出したり評価すべきという学びを得るきっかけになったので有益な1冊ではありました。

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以上でおわりです。最後までお読みくださりありがとうございました。

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