【2022年読書レビュー】ライフハック大全 プリンシプルズ

まえがき

今回紹介する本

『ライフハック大全 プリンシプルズ』です。

本書の概要

ライフハックとは。

  • 2004年にアメリカのジャーナリストがした講演のタイトルに由来
  • 講演タイトル:Life Hacksー Tech Secrets of Overprolific Alpha Geeks

自分の中でライフハックといえば勝間和代さんというイメージですが、著者は本書を出す以前にもライフハック絡みの書籍を出されている、というのを初めて知りました。

さて、ライフハックというとどんなイメージがありますか?自分の中では時短術とかお得な生き方、仕事ができるようになるノウハウと関連づけられています。本書「はじめに」では


忙しくて余裕がなくなっている人や現状に苦しんでいる人に対して、具体的なアクションとして取り入れられる小さな習慣を提示する心強い考え方

計測と検証を大事にする科学的な考え方


このように表現しています。実際、本書は具体的なアクションも紹介はしていますがもっと根本的な考え方に入り込んでどんなアクションが個々人にとってライフハックとなりえるのか考えるヒントも与えてくれているように思います。

「こんな考え方に基づいて、一例はこんなのがあります。どうでしょう?」といった具合です。

本書の構成
  • 時間を生み出す
  • 行動に結びつくタスク管理
  • 集中と先送り防止
  • ツールと人生の仕組み化
  • 読書と情報整理
  • 学びとアウトプット
  • 仕事と生活の環境構築
  • 心を守るためのメンタルハック
  • 人生をハックする習慣術

いいアウトプットのためのインプット

ブログを始めてからというもの、アウトプットしてナンボだと強く感じます。

どれだけ見られているかはさておき自分が気になった点、もやもやした点を調べて終わりではなくて外部に吐き出すことで備忘録にもなりますし、もやもやが思考に居座ることもなくなるのでどんどん「先に進む」ことができます。実際、

「S&P500って何年持っておけばばらつき込みでプラスリターンを見込めるんだっけ?」⇨「そういやそんな記事書いてたわ」⇨参照する

ということはちょこちょこあります。そういうわけですからいつか見返すことになってもいいように載せる情報、調べる情報はブログを始める前よりを気を使うようになりました。つまりアウトプットと同等以上にインプットも重要であると気づいたということです。

本書でもどんな情報に触れるかが行動に直結するということでアウトプットと並列で重きを置いています。ここではインプットに関するポイントを抜粋紹介します。

情報のダイエット

巷ではニュースダイエットとも呼んでます。目にしたくない情報、目にしても意味のない情報には触れないということです。これを書いているのは2022年7月10日、この2日前に否が応でも入ってきた悲しいニュースがありましたよね。

当日の写真やら映像やら、翌日の車での移動のヘリ中継・・・。報道機関からしたらコロナ同様ニュースの格好のネタですからネットに上がっている動画を見てると嬉々として報道しているようにすら映ります。そんなわけで自分はマスコミが大っ嫌いです。最近はろくに取材もしないで視聴者映像で済ますくせにどうでもいい人にインタビューしたり自宅に張り込んだり。

社会の流れについていくために「そういうことがあった」と知っておくべきことってありますけどそれ以上は不要。この件はまさにそうですよね。時間も無駄になるし必要な情報も埋もれるしで悪いことづくめです。

情報は3種類

自分は本を読む時、マーカーをつけるかつけないかの2分類しかしてないのですが、本書では3段階で情報を分けることを推奨しています。ほぼ読み飛ばす情報、気になったら読もうおかなという情報、絶対気になる情報です。

読書でするのはちょっと手間かもですがネット記事を分別する時なら実践しやすいかもですね。

積読OK

積読(本が読まれずに積まれたままの状態)っていいイメージなかったんですけど、本書では自分の興味関心の方向性を示すものとして役立つと言います。

個人的にはそれが「積読」状態である必要があるか疑問ですけど。優先順の兼ね合いで読みたいけど時間が追いつかずに結果的に積読状態になっている方もいらっしゃるでしょうから、その場合にはこんな考え方で以って自己正当化しちゃいましょう。

あとがき

自分のおすすめ:まずはモノマネ、その後自己流

例えば仕事を効率よく進めるための手段として「メールを見る時間を朝と晩などと決めておく」というのがあります。本書でも触れられています。

確かに通知を切ってメールが来たかもわからないようにしておけば都度都度返信する必要はないし、目の前の作業に集中できます。他方「もしかしたらメールが来ているかも」「至急で返さないといけないかも」と思いながら作業をすることになったらそれは効率的と言えるのか。

自分はこれ試してみたんですけどしっくりこなかったので「1時間に1回くらい作業と作業と合間の休憩というか思考を切り替えるついでに見る」というのにしてます。広義でいえば見る時間を決めていることになりますが、一般的に言われているところからは少し距離を置いた方法です。

こんな感じで、書いてある方法が必ず自分にとってのライフハックになるかどうかはわかりません。幸い、本書はノウハウ紹介と同じくらい行動様式を決めるにあたっての根本的な考え方をどうすべきかが学べます。

ので、そこはきっちり理解して巷に溢れているライフハック術を真似してみたり、少しアレンジしてみたりというアプローチがいいんじゃないかなと思います。

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