【2022年読書レビュー】世界のニュースを日本人は何も知らない3

この記事では直接的に書籍の内容に触れることはできるだけ避けたうえで、読んでその内容について思ったことなどなど紹介します。

今回紹介する本

『世界のニュースを日本人は何も知らない3』です。

3とつくくらいなのでシリーズもので出版されている本らしいのですが、昨年新書で検索しても全然出てこなかったのはなぜなのか・・・。

それは自分の話なので良いとして。

世界のニュース、詳しくチェックしてるよ!っていう人はさほどいないでしょう。昨今はコロナの件があって、海外ではこうなってますという形で情報を知る機会がむしろ増えたぐらいで、これまでであれば朝や夕方のニュース番組でミニコーナー的にある世界のニュース速報でしか知りえないのではないでしょうか?

それがどうでもいい情報ならまだしも、日本にも影響するような話だったら「知らなかったので」では済まされません。できる限りアンテナは張っておきたいものです。

本書の目的

となった時に本書は過去にこのブログでも紹介した『中国vs世界』とか『2021年以後の世界秩序』のようなお堅い内容を想像しますが・・・。

  • あくまで私(著者)の趣味の延長で書かれたもの(まえがきより抜粋)

なのでタイトルや表紙から受けるシリアスなイメージとはおおよそかけ離れたゴシップ集を読んでいるような気にもなりました。

本書の構成

とはいえ、あることないことを書いているわけではなくてきちんと実体験や取材に基づいた情報が並んでいきます。

本書の構成
  • 世界の杜撰な事情
  • オリンピックに対する温度差
  • 世界からの日本のイメージ
  • 知られていない日本の人気なもの
  • 海外における同調圧力
  • イメージとかけ離れた国民性
  • イギリス王室と政治家のゲスっぷり
  • 風俗とドラッグの規制
  • コンテンツ作りで意識されること
  • 世界のニュースを知る方法

オリンピックは平和の祭典ではなかった?

2021年は東京オリンピックが開催されました。当時は開催に否定的な論調が多かったものの蓋を開けてみれば結局はいつものオリンピックと同様にテレビの視聴率は高かったことからも、テレビに齧り付いて見ていた方が多かったと思われます。

さて、このオリンピックは平和の祭典などとも呼ばれていて、さぞ世界中で広〜く人気が浸透しているのかと思いきや実はそうでもないそうです。それはなぜかというとこの2つ。

  • 花形競技はお金がかかる=裕福な家庭の人がするもんだというイメージがある
  • そもそもオリンピックはヨーロッパの貴族が始めたイベント

確かに言われてみると道具が入らないのは陸上とサッカーくらいで、その陸上は世界陸上があるし、サッカーに至ってはワールドカップはもちろんのこと、欧州選手権(ユーロと呼ばれているやつ)、チャンピォンズリーグ(CL)とよっぽど盛り上がる催しが開かれます。

他の競技も大衆的なスポーツかと言われるとかなり怪しい・・・。日本ですらプロスポーツとして成立しているのは野球とサッカーくらいで、他の競技はというとオリンピックに出る選手すら働きながらというのが実情。

そりゃ親近感が湧かないから応援する気も観戦する気も起こらないと言われてもやむなしかなぁと思います。

良し悪しではなく、それも含めて国民性

この本でわかること

  • ニュースでも報道されないようなニッチな実情
  • いかに思い込み・決めつけで物事を理解しているか

単なる海外の動向では無くて、いかにも「日本にいるみなさんは知りませんよね?」という重箱の隅を突くような観点で情報を紹介しているところが本書のいいところです。

例えばイタリア人の男性はナンパをよくするという固定観念があったら、それ前提で話を進めるので「本当にナンパをよくしてるの?」とか「なぜ?」という深掘りやいい意味での疑いが生まれてきません。

そのような固まった感覚をただす機能があります。

本書の内容に関連して思ったこと

この手の本を読むと思いがちなのは、じゃあヨーロッパは日本よりも大したことないんだ(その逆も然り)ということ。

でも著者が言いたいのはそういうことじゃなくて、知ってると思ってても実際はそうじゃないことがたくさんあるよってことだと自分は思うのです。というのも1つの側面だけ見ていい悪いと決めるのは木を見て森を見ないパターンだからです。


例えばアメリカの場合、株式を売って得られる利益には税金がかかりません(金額によりますが)。これだけみると「え〜。なんで日本は20%もかかるんだよ。アメリカの方がいいじゃん」となります。

じゃあ話を変えて公的保険に目線を向けると日本には国民皆保険制度がありますが、アメリカにはありません。民間保険に入っていなければ全額自己負担です。

さらに別の話をすると、日本では銃の購入が厳しく規制されていますが、アメリカではそんなことがないので時たま銃の乱射事件みたいなことも起こるわけです。

・・・

それでもアメリカが問答無用で日本よりいい国でしょうか?違いますよね?どっちがいいと決めるにしてもケースバイケース、人によって天秤の掛け方が変わります


ということで、あまり過敏に捉えることなく、淡々と「あぁそうなんだ」ぐらいに留めておくのが情報をフラットにみるための第一要素なのかもしれません。

この本のおすすめ度と読むのがおすすめな人

おすすめ度は10点満点中9点です。

この本は次のような方におすすめです。冒頭に書いた通り、表紙ほどシリアスではないので楽しんで読める本です。半分トリビアを知るつもりで手に取ったらハマる1冊だと思います。

  • とにかく自分が知らないものを知りたい!
  • 思い込みなことが多い

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