【2023年読書レビュー013】人生を治す! 一人でできる至高のメンタルリカバリー。

今回紹介する本

『人生を治す! 一人でできる至高のメンタルリカバリー。』です。


厚生労働省の第13回 地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会によると年々精神疾患の罹患者は増えているそうです。

400万人弱ですからザクっと30人に1人がなんらかの精神疾患を患っていることになります。クラスに1人はいるって感じですので決して人ごとではないと思います。

一度なってしまうと元通りになるのは難しいと言われますし、精神疾患の類ってなってしまうと何事もやりたくなくなるイメージがあります。治療に向けて前向き?に取り組まないといけない時にやる気がないわけですからそりゃ時間がかかるのも納得です。

とすれば、元気なうちからHow toは知っといた方がいいです。

本書は長期間にわたってうつ病を経験した方が著者でして、前向きな人生を歩めるようにするために実践してきたことが書かれています。サンプル数1だとしても実例があるのは心強いです。

本書の目次
  • 心身の健康、その基本の知識
  • 人生から変わる記録術

意外や意外?日々の記録はポジティブなこともネガティブなことも

メンタルヘルスを保つための方法の1つとして毎日簡単でも記録をつけるというのがあります。何をどれくらい書くかというとこんな感じ。

割と有名だと思います。

  • 今日1日で良かったこと、感謝されたこと、頑張れたこと
  • 1日あたり2〜3行

本書でも人生をいい方向に変えるための方策として記録をつけることに特化した解説がされているのですが、ユニークだと思ったのはポジティブなことだけではなくてネガティブなことについても記録を取るというのです。

ネガティブな記録の一例
  • いつも考えがちなこと
  • 現在不安なこと
  • その日にあった一番悪いこと

悪いことの見える化ってかえって怖い気もしますが、本書ではあえて書き出すことで自分の外にネガティブ感情を吐き出して俯瞰的に捉えられるようになることを志向しているようです。

本書では記録を取る対象として上記の感情的なことだけではなくて食事・活動・睡眠の3つについても具体的な記録を取ることとしています。

一気に全部するなんて無理だよと思うでしょうが、ちゃんと本書では各記録を取るための難易度が提示されていますし、カスタマイズしてもいいとおっしゃっています。自分で咀嚼して可能な範囲でやってみればOKです。

どうせ書くならポジティブなことを意識したい

現在自分は何か日記を書くようなことはしていないのですが、やってた時期もあります。その経験を踏まえるとやはり優先的にはポジティブなことに特化して記録を取ることをお勧めしたいです。

そもそもメンタルヘルスを整えたいと思っている時点でどっち思考かといえばネガティブ寄りなはずなので、なるべく日々のことに対してポジティブに捉えるようにするにはそちらへの意識に重きを置いた方がいいんじゃないかと思うのです。より良い自分、日々の改善を図りたいときに初めてよくなかったことや悲しかったことなどを表だしする。

とはいえ、まずはやるかやらないかです。

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