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地方創生の鍵はここにあり?
『山奥ビジネス』を紹介します。
新型コロナウイルスが広がってからと言うものの、都会から地方へと言う流れが若干ながらあったような気がします。気がするだけですが。
とはいえ山奥ニートなる概念も生まれている昨今、山奥が注目されているのは間違いないでしょう。これから人口減少が進むであろう中でいかに地域を生かし続けるかという点においては山奥をどう生かすかという問いに置き換えることもできると思います。
本書で紹介されているのは山奥を仕事場として展開されているさまざまなビジネスです。もちろん、ただ紹介しているのではなくて地域の魅力を高めてくれるような「いい」山奥ビジネスに特化しており、なぜ「いい」状態に至っているのかまでの考察がなされています。
将来は都会ではなくてあえて地方、田舎で一旗あげようと思っているのであればそのヒントになる情報が隠されている一冊だと思います。
山奥ビジネスがうまくいくポイント

- 酒造
- ジェラートづくり
- 教育資源を活用した人材誘致
本書で紹介されている山奥ビジネスというとこんな感じでまさに多種多様なのですが、紆余曲折はあったにせよ本書で取り上げてもらえるくらいにうまくいっていると言える背景としてはいくつか共通項といえるものがあります。
それは本書の後半で次のように解説されています。
- ハイバリュー・ローインパクト」な財・サービスの生産
- SLOC(Small Local Open Connected)シナリオによる地域活性化
これがどう山奥ビジネス、地方自治体の取り組みにつながるかというと
- 訪日外国人による日本国内での消費は輸出と同じくらいの経済インパクトがある
- インバウンドは単なる飲食費や宿泊費以外の消費もするので日本のGDPを全体的に底上げすることにつながる
- 宿泊業や旅行業は老若男女関係なく働ける
と、説明をされてもしっくりこないし、実際自分は「だから?」と第一感思いました。理由って書いてるのに理由になってないという。たぶん前半ではジャンルを問わない業種が山奥を舞台に展開されているという話だったのに、いきなりインバウンドとか観光業に特化した話が始まったからだと思います。
自分はむしろ前半の事例紹介のところで言及されていた
- 地域へのリスペクト
- 独学による技術の向上
こちらの方が重要ではないかと思います。自ら主体的に学び続ける姿勢、これは何事にも重要ですが、とりわけ自分の力で何かをするならもはやマスト事項ではないかとすら思います。
もっというならそれを成功するまで続けられるかどうかが鍵ですね。このブログは開設してからたかだか2年ちょっと。まだまだ続けてみないとやってよかったかどうかを判断するには時期尚早なのだろうと言い聞かせています。