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資産形成の鉄板の仮定は一定の貯蓄率
いついつまでに1000万円貯めたい、2000万円貯めたい。このゴールを決めた後にどんな生活をすればいいかシミュレーションをすることになりますが、このシミュレーションするとき大概はこのような書きっぷりです。
- 毎月5万円を20年間続けたら・・・
- 貯蓄率50%なら運用しなくても25年でFIREできる
- ・・・
元々少しだけど貯金をしていた・投資をしていたならいいかもしれないけれど、収入=支出で生活していた人にとっては2つハードルがあります。
- 0だったのをいきなり5万円、50%にするなんて無理がある
- 20年、25年も続けたことのある習慣なんてないのに続けられるのか・・・
※これは元から貯蓄習慣があるかどうかによらない問題
一気に両方なんて確かにキツイです。継続年数の方はまず1年、その後にリセットして2年にチャレンジなんてしてたら一生が終わっちゃうので1年1年の積み重ねでなんとかするしかありません。となるとなんとかできるのは
- いくら貯金するか
- 手取りの何割を貯金するか
だけです。お金が足りるか足りないかというのは人によって生活費が違うことや給料も違うことを踏まえると、資産形成は貯蓄率で管理するのがいいと思ってます。そこで今回は貯蓄率を徐々に引き上げる場合の考え方について自分の意見を紹介します。
貯蓄率の引き上げプランは年単位かつ1%単位でもOK
貯蓄率の目標変更タイミング
徐々に無駄を減らして貯蓄率を上げていくに際しては月毎、四半期ごと、半年ごと、1年ごとといったいい区切りがありますが個人的には年単位で目標を上げながら生活していくことをおすすめしたいです。
それは
- 月単位の貯蓄率は不定期の出費の影響を受けてばらつきが大きくなりやすい
- 年単位にすることで一通りの定期的な出費と収入は網羅できる
以上2点によります。自分が年単位で管理しているのも同じ理由です。年間の中で不定期出費にはいくら、という予算をつけておけば、いつその出費が発生しても問題なしです。
出費のみならずボーナスとか還付金とかあったら収入もばらつきますから月単位とか四半期半年単位で家計簿を区切るのは得策ではないように思います。
引き上げるなら5%単位、悪くても2.5%単位で
続いてどんなペースで上げていくかですね。段階を踏むとかとにかく継続できる条件を最優先とするなら
- 1年目は貯蓄率1%
- 2年目は貯蓄率2%
- ・・・
てな感じで刻んでいくほかないですね。貯蓄率75%人間としては5%くらい一気に削れるでしょ!と思ってしまいますが、それはひと様の事情を考慮していないのでやめときます。
本当はそれくらいじゃないと1%ずつ上げてたら0スタートとして貯蓄率10%達成には10年、20%達成には20年かかってしまうので1%でOKですとは言いたくないんですけどね・・・。
もう一つ、そう思っているのは貯蓄をするならそれを実感できるような金額、貯蓄率であることが大事だと思っているからです。手取り収入20万円の人が1円も貯金しないよりは貯蓄率1%でも、1円でもやったほうがマシなのは確かですが年間に直しても24000円だったり12円だったり。
正直誤差すぎて貯金したから生まれたお金と思えるか微妙です。「貯まったな〜!」と思えないと、それはそれでモチベーション湧きませんよね。
さてせっかくなので1%上げることのハードルを確認しておきましょうか。
手取り20万円の方を前提とすると貯蓄率1%分のお金は年間で24,000円です。これを達成するには次のような作戦が考えられます。
- 毎日使っている1日150円のラテマネーを半分にする
- 携帯の料金プランを格安SIMもしくはキャリアの低廉なものに変更する
- 毎日飲んでいる350mlビールの飲む頻度を2/3にする
- 飲み会の回数を月あたり1回分減らす
そんなにハードル高くないと思いますがいかがでしょう。もしこれに全て当てはまっているひとなら各年に1個ずつ活動を追加してくだけで4%分の貯蓄率アップは確定ですね。