この記事のもくじ
1月28日のネット記事からです。
- 高速道路料金の無料化時期を2065年から2115年へ50年間延長
- 目的は維持管理にかかる財源確保
そもそも2115年って今このニュースを見ている人のほとんどが生きてないのである意味関係のないニュースではあるのですが、個人的に気になりまして取り上げました。
無料化への違和感
テンプレ
NEXCOの売り上げ状況
そもそも自分がこれを知らなかったので高速道路の主な管理主体であるNEXCO3社の売り上げを見てみました。もちろん、売り上げ=維持管理の財源ではありませんが一つの参考にはなるかと思ってます。
なおここでは首都高とか阪神高速のデータは割愛してるのでご容赦を。
3社合計で1兆9,294億円です。
国家予算がザクっと100兆円として、2%弱に相当するものを無料・・・。やっぱり違和感。
いかなるサービスも基本は受益者負担であるべし
自分が電車やバスでの移動が好きだからっていうのもあるんですけど、そもそもなんで無料化する話でこれまで進んできたんかっていうのがただただ違和感です。
いわゆる下道よりも早く移動できるという付加価値に対してお金を払ってるという構図なのだから、それを無料ってムシが良すぎるだろと思います。っていうと「いやいや我々自動車ユーザーはガソリン税で〜」っていうかもしれないけど、それこそ下道含めた維持管理費で終わりでしょう。
また、「高速道路を直接使ってなくても宅配とかの運搬車両は高速道路通ってるんだから車持ってない人たちにも税金で負担させろよ」という意見もあるかと思います。それはそれで一理ありますが、でも物買う時って配送料も含めて払ってるんだから間接的にはお金払ってるわけです。
自分はなんにしてもそうですが、警察消防のような公共性の高いサービスや電気水道、公道のようなインフラは不特定多数が関わる話なので住民一人一人の税金をベースに、それ以外は受益者による負担をベースにするのが筋の通った構造だと思います。個人的に鉄道好きだからって国が無理してJR北海道とか四国に援助する必要はないと思ってますし、その上で各社は市町村に気を遣って赤字なのに無理して運行を続ける必要もないと思ってます。
今や高速道路も現行のJRが管理している鉄道も公的な持ち物ではないのだから、こういうところに税金突っ込んでなんとかしようっていうのはやめてほしいです。それこそ防衛財源のような話もあるわけですしね(個人的には防衛財源のための増税はやむなしと思ってますが、今回取り上げたような一部税金の使い方を変えた上での話です)