【連動とは】楽天全世界株式インデックスのこと

楽天全米株式は通称楽天VTI、楽天全世界株式は通称楽天VT

自分が現在積み立てているのは楽天・全米株式インデックス・ファンドです。ですが、この名前で呼んでいる方はあまり見かけません。ではなんと呼ばれているか。

楽天VTI

です。なぜ楽天VTIと呼ばれているかというと、実質的な投資先はバンガードトータルストックマーケットETF(VTI)という全米を丸ごと買える商品だから。


で、今顔の主題が楽天・全世界株式インデックス・ファンドです。こちらは通称楽天VTと呼ばれてきました(過去形で言ってるのには意味あります)。先ほどはVTIというものに実質的には投資しているから楽天VTIと呼ばれている、ということはこれも同様に実質的な投資先がVT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)だからです。

楽天・全世界株式インデックス・ファンドが目指しているのは=ベンチマークはFTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)です。このベンチマークに連動するETFがVTなのでVTが実質的な投資先なのは至極自然なお話です。

自然なお話、なのですが・・・。

ベンチマークは変わってないのに投資先が変わってる

ところが2022年の4月15日、結構前ですがこのようなお知らせがありました。

さて、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」(以下、「当ファンド」)は全世界の株式市場の動きをと らえることを目指して、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)に連動する投資成 果を目標として運用を行っておりますが、この度、この運用目標の達成ならびに運用パフォーマンスの更なる 改善を目的に、実質的に投資する上場投資信託証券(ETF)として、これまで主要投資対象としていた「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」(ティッカー:VT)に加え、新たに「バンガード・トータル・ストッ ク・マーケットETF」(ティッカー:VTI)および「バンガード・トータル・インターナショナル・ストックETF」(ティッカー:VXUS)を追加します。これにより、これまで以上に効率的な運用が実現できるだけでなく、これら追 加銘柄の当ファンドの純資産に占める比率が今後相当程度に拡大してゆくことで、中長期的に「実質的に負担いただく運用管理費用*」の引き下げも期待できますことをご報告申し上げます。

そう、VT以外にも投資すると言い始めたのです。FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス=VTへの連動を目指しているのに、です。

どんな割合で買うかもわからない

目的を達成してくれるならいいのですが、この発表ではVTとVTIとVXUSの3つをどんな割合になるように買うか明言していないのです。

多分目標を達成するためのポートフォリオは都度変わるからだと思いますが、目安としていくらくらいかを言わないのは透明性がなくて印象悪いです。

ファンドがやらんでいい手間をなぜかかけている

今回の変更で投資対象になったのは3つのETFですが、それぞれの特徴は

  • VT:全世界株式
  • VTI:全米株式
  • VXUS:アメリカ以外の全世界株式

・・・??

ということはVTIとVXUSをうまいこと買えばVTと同じになるはずです。そう、見方を変えればVT1本で済むところをわざわざ2つに分けて買っているのです。

個人投資家の中にはeMAXIS Slimオールカントリーを買うのではなくて自分の好きな割合にするためにeMAXIS Slimの先進国株式と新興国株式をわざわざ分けて買ってる人がいるかもしれません。それをファンドでやってることになります。

連動が目標のはずなのに、勝つことを目指してない?

これを自分は懸念しています。投資対象も変えてベンチマークも変わるならまだわかります。でも変えたのは投資対象だけ。巷では手数料を下げる目的だと言われていますが、それなら自分達の儲け部分になる運用管理手数料を安くすればいいだけのお話。

ベンチマークに大人しく従うのがインデックス投資なのにまるでアクティブ運用みたいです。

元々楽天・全世界株式インデックス・ファンドには投資をしていないのですが「投資してなくてよかった〜〜」と心底思いました。それと同時に将来楽天VTIが楽天VTIでなくなる日がやってこないか心配です。

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