【2021年読書レビュー】ビタミンDとケトン食 最強のがん治療

この記事では直接的に書籍の内容に触れることはできるだけ避けたうえで、読んでその内容について思ったことなどなど紹介します。

お断り
この記事はもともと毎月読んだ10冊をまとめて紹介する形で掲載していましたが大変読みづらいことに気づいたので、1冊ずつのレビュー形式で再掲していますm(_ _)m

今回紹介する本

『ビタミンDとケトン食 最強のがん治療』です。

がん治療と言ったら抗がん剤放射線治療手術以外にあるの?って思うのが普通です。

時たま出てくる民間療法(ビタミンCを大量摂取したらいいとかにんじんジュースがいい的な)はそれ自体は健康習慣としてはいいかもしれなくてもがん治療に効果があるかどうかってかなり疑わしいですよね・・・。

ケトン食(糖質制限の厳しいバージョン。がん細胞の栄養源である糖質を絶って兵糧攻めしてやろうというコンセプトです)は話として聞いたことはあっても半信半疑という感じでしたが「最強のがん治療」という言葉に惹かれて読んでみることにしました。

本書は従来から著者が適用していたケトン食に加えてビタミンDに着目したガンの研究事例、ビタミンDの効用を解説しています。

本書の構成は以下の通りです。

本書の構成
  • がん患者とビタミンDの実態
  • ビタミンDの効用
  • 現代病とビタミンDの関係
  • ケトン食+ビタミンD治療による効果と症例
  • ケトン食を実践する上での注意点ーグルコーススパイク

パターン別のケトン食

糖質制限といっても糖質の制限の仕方で分類されているように本書でもケトン食の程度はその人ごとに以下のように決めるべきとなっています。

  • 50%糖質制限:1日糖質量80〜130g。肥満、メタボ対策
  • 60%糖質制限:1日糖質量90g以下&MCTオイル40g。ガン予防(ステージ1)
  • 80%糖質制限:1日60g以下&MCTオイル160g。がん再発予防(ステージ2〜3)
  • 90%糖質制限:1日30g以下&MCTオイル180g。がん治療(ステージ4)

80%糖質制限が巷で広まっている糖質制限と同レベルです。これでも十分ハードルがあるのに、ガン治療のためにはそれだけでは足らんというのはなかなか衝撃です。

過ぎたるは及ばざるがごとし

この本のいいと思ったところ

  1. インチキくさい情報ではなく、できる限り根拠を持たせている
  2. 抗がん剤や手術などの標準的な治療を否定していない。むしろくみ合わせ

よくある民間療法や「抗がん剤は毒だ!」と言っている媒体とは違って、すでに広まっている治療ありきで、足りないものを補うための手段としてケトン食とビタミンDの確保を推奨していることです。

これなら少しは信じてもいいかなと思いますよね。

ちゃんと留意しないと〇〇ダイエットと同じ末路

ビタミンDが無駄とかケトン食なんて続かないよっていうことではありません。こういう本を読んで「じゃビタミンDだけたくさん取ればいいんだ!」「糖質とるの一生やめよう!」こうなると危険です。

やってることはりんごダイエットとかキャベツダイエットと同レベルです。ついでに言うとビタミンDは日光にあたれば勝手に生成されますし糖質も食べ過ぎに気をつければ毒にはなりません。糖質制限ダイエット経験者として申し上げておきます。

本に書いてあるからその通りにすればいいんだ、ではなくて自分に落とし込んだらどうなのかを冷静に考える頭も大事です。

この本のおすすめ度と読むのがおすすめな人

おすすめ度は10点満点中10点です。

この本は次のような方が読むのにぴったりと思います。

  • できるだけ健康に長生きしたい
  • 聞いたことのない治療法や健康法が気になる

この本を読みながら「朝散歩して日光浴びる習慣を作っといてよかった!」とつくづくと思います。ビタミンDが!!と思ったあなたは朝散歩から始めてみましょう(^ ^)

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