【2021年読書レビュー】無電柱革命 街の景観が一新し、安全性が高まる

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この記事では直接的に書籍の内容に触れることはできるだけ避けたうえで、読んでその内容について思ったことなどなど紹介します。

お断り
この記事はもともと毎月読んだ10冊をまとめて紹介する形で掲載していましたが大変読みづらいことに気づいたので、1冊ずつのレビュー形式で再掲していますm(_ _)m

今回紹介する本

『無電柱革命 街の景観が一新し、安全性が高まる』です。

著者は現職東京都知事の小池百合子さんと東大名誉教授の松原隆一郎さんです。

海外に行ったことがないと日本の風景が唯一の常識ですが、こんなにそこらじゅうに電柱で電線引っ張ってるのは日本だけです。せいぜい都会とか大きな建物(学校とか会社のオフィスビル)ぐらいです、電柱が剥き出しになっていないのは。

なお自分は韓国とヨーロッパしか行ったことありませんが双方共に電柱という電柱がありませんでした。

本書は日本国内における電柱の敷設状況にはじまり、なぜ無電柱化を進めるべきなのか、そして実現に向けてのハードルが紹介されています。

本書の構成は以下の通りです。

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本書の構成
  • なぜ無電柱化を進めるべきなのか?
  • 日本における無電柱化の歴史
  • 無電柱化の金銭的ハードル
  • 政界の動き
  • 無電柱化に積極的な自治体の取り組み

無電柱化を阻んだのは戦争のせい??

こちら、国交相のHPから引用した図ですが日本が圧倒的に無電柱化できていないことがわかります(というか他国は100%近いので電柱という概念すらない疑惑・・・)。

こうなった理由には以下のような背景があります。

  • 戦後復興のスピード感を高めるための架空処置
  • 他国は都市景観が先、日本は焼け野原が先という都市条件の違い
  • 他国よりも10倍オーダーで高い無電柱コスト

確かにいちいち埋めるよりも電柱立てて電線走らせたほうが早いというのは納得ですが、それにしてもダサすぎますね。ガスと水道が地中にあるのに電柱だけ地上って違和感ありありです。

鉄道において在来線は狭軌(レール幅がせまい線路)を敷いたために後から広軌で作られた新幹線との直通ができてないとの同レベルで失敗してると自分は思います。

金がかかるし災害が起こったら復旧に時間がかかるという主張があるのですが、そもそも地震とか洪水があったときに電柱なければ倒れてくることがないのだから安全性も増すのに何を言ってるんだろうかとこれまた疑問・・・。

もう一つのハードルは〇〇〇の社会

この本のいいと思ったところ

  1. 海外事例との比較でいかに日本が遅れているかがわかる
  2. 無電柱化における理想と現実がわかる

わざわざ「なんで日本には電柱が多いのだろう」などと調べる方はいないでしょう。よって前提知識が一切わけですが本書はそれも踏まえて現状解説がなされている点で評価できます。

生活するうえで必須の情報ではないので読んだらほとんど忘れるでしょうが、印象に残るだけでも随分な違いです。

なぜ車道ありきの道路設計??

本書曰く、現状でも地中化されている電線は歩道の直下に埋設されているそうです。ここが関連していて、金銭的なハードルに加えて日本は車道を確保しようとすると無電柱化するために必要な歩道幅を確保できない場所がほとんどであると述べています。


いやいや、じゃあ車道せまくして歩道広げればいいじゃん!と自分は思います。表向きでは道路では社会的弱者が優先と言っといて道を通す際には車が最優先になっているのか訳わからないです・・・。

第一、無電柱化できない結果として地上に設置されている電柱は歩道に設置されているのだからさらに歩道が狭くなるという悪循環なのにそこはどうでもいいんでしょうか?

どうせかーボンニュートラルも達成しないといけないんだから半ば強制的に車道狭くしてしまって徒歩自転車通勤がしやすいように変えたらダメですかね?

この本のおすすめ度と読むのがおすすめな人

おすすめ度は10点満点中8点です。

この本は次のような方が読むのにぴったりと思います。

  • いままで読んだことのないジャンルの本を読んでみたい
  • 誰も読まないような本を読みたい

以上、文句たらたらなブックレビューですが、本書に文句を言っているわけではなくてあれこれ理由をつけて無電柱化をしてこなかった政府なり電力会社なりに対する文句でございますので悪しからず。

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以上でおわりです。最後までお読みくださりありがとうございました。

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