この記事のもくじ
この記事では直接的に書籍の内容に触れることはできるだけ避けたうえで、読んでその内容について思ったことなどなど紹介します。
今回紹介する本
『DXとは何か 意識改革からニューノーマルへ』です。
近年SDGsやらAIやら、やたらとアルファベット横文字を目にする機会が増えました。それと並列して目にするのがDXです。
ところでDXの意味、ちゃんとご存知でしょうか?「(なんとなくデジタル化のことだと思ってた)」「(そもそもDXってなんの略?)」こう思ってる方のための本がこちらです。
DXとは何か、DXで実現する社会は何か、その理解を深められるようになっています。
- DXとは何か?
- DXを実現するプロセス
- オープンデータ
- オープンからアジャイルの流れ
- 絶対安全と機能安全
- 「程度の問題」の科学
- 社会のDX
勘違いしてませんか?本当のDX
本書を読んでそうだったんだと思うこと多数でした。いくつか例を紹介します。
デジタルに関するホニャララというと自動化とか業務効率化のような内容を連想しがちですが、著者から言わせるとそれは根本的にはDXとは異なるものだと主張されています。じゃあDXってなんなのかということについては次のように述べています。
- やり方、仕組みの根本改革
- 閉じた組織だけでなく全ての組織dテレワークができていたり、テレビ会議ができたり
- RPAはやり方を変えていないのでDXとは呼べない
今自分が働いている会社でもコロナ禍を受けて少しでもデジタル化を進めようとしていますが、こうも言われるとぐさっときますね。というのも著者が「これでDXだと思ったら大間違い」と言っている内容でDXだ!デジタル化だ!と思ってた節があるからです。
確かに根本的な変革ではないんだけど・・・なぁ。
DXの鍵は個人!
この本のいいと思ったところ
- DX以外の情報技術に関する知識が手に入る
- DXを正確に理解できる
IT嫌い!な方でも読めるかなぁと思います。自分はどっちかいうとそっち系のスキルがない方ですが特段抵抗なく読めました。
本書の内容に関連して思ったこと
本書でも触れられているのですが、DXを実現しようと思ったら国や企業の取り組みはもちろんなのですが、それ以上に国民一人一人の理解が不可欠かなと思います。
自分はガラケーでいい。紙の申請じゃないと嫌だ。これは一見何も問題なさそうですが、その個人に特化して考えると自ら新しいことを覚えることを放棄しておいて「古い自分に合わせて!」と言ってるようなもんです。迷惑もいいところ。
ことIT分野に関しては多少の得手不得手があるにせよ、普段使いするくらいなら簡単に覚えられるし、勉強することを放棄しないで欲しいなって自分は思います。
この本のおすすめ度と読むのがおすすめな人
おすすめ度は10点満点中8点です。
この本は次のような方におすすめです。あと10年もすればもっとデジタルな社会になっているかも。その時に困るよりかは今のうちに知っておいた方がよき!とは思いませんか?
- DXのことを知らなかった
- DXが生活にどう影響するのか、どう付き合えばいいのか知りたい