この記事のもくじ
この記事では直接的に書籍の内容に触れることはできるだけ避けたうえで、読んでその内容について思ったことなどなど紹介します。
今回紹介する本
『世界を変える5つのテクノロジー SDGs、ESGの最前線』です。
最近街中を歩いているとSDGsのロゴ(下みたいなやつ、外務省のHPから)を見かけるようになったなと自覚のある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
このブログでもSDGsとはなんぞやという記事を出しましたが、そこでは個人の行動ベースでこんなのがSDGsになるんじゃないの?という提案ベースにとどまっていて、SDGsにつながるマクロな話は一切紹介していませんでした。というか知りませんでした。
書籍の構成
本書はESGやSDGsとビジネスの関係に特化して時代がどう変わっているか、日本はどうあるべきかを説いています。
- ESGとビジネス:投資環境やビジネスにおけるESGの立ち位置変化
- 世界を救うテクノロジー:ESG、SDGsに関わる5つのテック
- 2030年に世界をリードするための企業のあり方
- ESGによる業界の変化:1章と似た話
- 日本がこれからどうあるべきか
- 対談:おまけ的な内容
書籍の気になった内容を一部紹介
本書を読んだきっかけからすると5つのテックを紹介したほうがいいんでしょうがネタバレ要素大になってしまうのであえて3章について。
ここでは成功例としてアップルとグーグルのどこがいいからこれぐらいの規模感になったのかを述べています。
- 有言実行で具体的
- プラットフォームは整備しておいて時代の流れに合わせて対応
時代の流れにあわせて対応は日本が特にできていないところではないでしょうか?
本書でも言っていますがスマホが出た時は「ガラケーで十分だからスマホなんていらない」て言っといて蓋を開ければご覧の有り様ですし、キャッシュレスも「日本は災害が多いから現金最強」といって他国に比べると進んでいません。
※個人的には1年以上に1会来るかどうかで影響を受けるのが1週間とかそこらのために1年の大半を現金使うんか・・・て思っています。
まさに時代遅れですね。次はガソリン車にこだわって海外販売はできなくなる未来でしょうか・・・?
感想などなど
この本のいいと思ったところ
- 5つのテックの解説が深い
- 日本をよくしたいという立ち位置であえて厳し目な意見
- 海外事例が中心で紹介されている
日本に住んで、日本のメディアの情報を見ていたらまず手に入らない情報とおもいます。これも筆者が海外で活躍の場を設けていたことが大きいのでしょう。
本書の内容に関連して思ったこと
知らないことが多すぎてまずいと思いました。
- 〇〇テックのこと
- グーグルが2007年時点でカーボンニュートラルを達成していたこと
- 日本銀行が今年の4月からCBDC(公式なデジタル通貨)の実証実験を開始したこと
他人より1歩抜きん出ようと思ったら他人が知らないことを知っているうえで行動につなげることが重要と思いますが、そのスタートラインにも立てていないという。
筆者は海外に住んでいたから海外メディアにも明るいのかもしれませんが、それを差し引いても情報格差をまざまざと見せつけられた感じです。
この本のおすすめ度と読むのがおすすめな人
おすすめ度は10点満点中9点です。
この本は次のような方が読むのにぴったりと思います。
- 大多数が知らないだろうことを知りたい方
- 自分のビジネス、仕事選びのための動向把握をしたい方
自分に〇〇テックを操るスキルがなくても、結果的にその分野に仕事で関わる可能性だってあります。世界的にはESGやSDGsはビジネスをするうえでの常識(これを守らないでビジネスをしようなんて論外)になっていることを考えてもこれから就職・転職するときの業界、会社選びのポイントになるように思います。
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以上でおわりです。最後までお読みくださりありがとうございました。