この記事のもくじ
まえがき
今回紹介する本
『富士山はいつ噴火するのか? 火山のしくみとその不思議』です。
本書の概要
日本の最高峰、富士山。過去には噴火したこともある山であることは有名です。静岡県富士市のHPにはご丁寧に富士山の噴火の歴史がまとめられています。
- 延暦大噴火(800年)
- 貞観大噴火(864〜866年)
- 宝永大噴火(1707年)
最後の噴火から300年も経過しています。誰もが気になる「将来富士山は噴火するの?」「噴火するとしたらそれはいつなの?」こんな疑問に本書は答えてくれています。
期待している答えではないかもしれませんが。
- 富士山は特別な火山なのか?
- 富士山は他の火山とどういう関係があるのか?
- 富士山は活発といえるのか?
- 富士山の次の噴火はいつ起きるのか
- 富士山の溶岩はどこまで流れるか
- 富士山の火山灰はどのくらい危険なのか
いつ噴火するかなんてわからない
一応、日本には噴火警戒レベルという指標があります(引用:気象庁)。ニュースに触れる限りだとレベル1〜3がメインなのかなと思います。ちなみに2014年に多数の犠牲者、負傷者が生じた御嶽山は火山性微動は検出されていたもののレベル1=スタンダード状態のまんまで噴火に至りました。
- レベル1:活火山であることに留意
- レベル2:火口周辺規制
- レベル3:入山規制
- レベル1:高齢者等避難
- レベル1:避難
この噴火警戒レベルは日本に111あるとされる(本書から引用)活火山のうち49火山が該当しており、富士山mぽその一つです。ともすれば「いつ噴火するのか?」「噴火するとしたらどの程度の被害になってしまうのか?」こんなことがわかるかと思いきや・・・残念ながら今でもわからないようです。
わからないことならナンボでもあるようで本書でもドシドシ紹介されていました。
- 周りの火山と連動するか否か?(どっかで噴火すると「富士山は?」がお決まりクエスチョン)
- いつマグマが噴き出すか?=噴火(見えないものの見える化はきつい)
- 周期があるのか?(地球46億年の歴史でまともに観測できているのはたかだか数百年)
- 大噴火が起こる前段階なのかそうでもないのか?
地震も一緒ですけど、みたいものが直接見れない以上は無理ですよね。天気は宇宙に気象衛星をぶっ飛ばしてデータを集めていけば精度良く予報を出せます。10年前も雨雲レーダーってありましたが今ほどの精度ではなかったのは覚えています。
予測が無理なら、せめて起こった時の備えを!
地震にしろ噴火にしろ「1時間後におきます!」とかなれば物的損害は不可避でも人的被害は回避できますが、それも無理と言われたら個人でできるのはこれくらいです。
- あらかじめハザードマップを見ておく
- 非常食などは自分の分くらい用意しておく
- なんなら地震が起こりやすい場所とか火山を避けて暮らす(まぁまぁ極端??)
できることはやっといて、あとはなんとでもなれということです。最も、何も起こらないのが一番ですね。