【2022年読書レビュー】読んでよかった本10選

始案外簡単だった毎月10冊読書

お金のことで書くネタがなくなり、徐々にこのブログの記事割合が増えている読書レビュー。

昨年と同様に1年間振り返り企画として今年読んで紹介した書籍の中から特に読んでよかった、おすすめしたい10冊を理由とあわせて紹介します。

ちなみに今年は127冊の本を読みましたが今回の記事を書くにあたってパッととりあえず読んでよかったと思った本を抽出してみると20冊ちょっと。127冊も買っといて当たりだと思ったのが半分もないってなかなか悲しいです・・・。ま、結果論ですけど!

興味のある本があれば幸いです。

今年のおすすめはこの10冊!

以下の10冊が特によかったと思った本です(順不同)。

  1. 知ってるつもり 無知の科学
  2. ドイツ人はなぜ「自己肯定感」が高いのか
  3. 人生を自由にしてくれる本当のお金の使い方
  4. 応援消費の謎 消費・寄付・ボランティア
  5. 絶対悲観主義
  6. 「みんな違ってみんないい」のか? 相対主義と普遍主義の問題
  7. 生まれが9割の世界をどう生きるか 遺伝と環境による不平等な現実を生き抜く処方箋
  8. リベラルアーツ 「遊び」を極めて賢者になる
  9. 大学で何を学ぶか
  10. その働き方、あと何年できますか?

知ってるつもり 無知の科学

なんとなーく知ってたつもりでも実は知らなかった。そんなことないですか?人がいかにふわっとした理解でもってさも「知っている」かのような意識を持ってしまっているか思い知らされます。

わかったつもりは良くないなんて言いますが、本書を読めばわかったつもりでいることはずいぶん減るような気がします。本当に自分はわかってる??そう自問自答してみましょう。

ドイツ人はなぜ「自己肯定感」が高いのか

日本という国のレベルで自己肯定感が低いのかどうかはわかりませんが変に周りに合わせようとする人が多かったり、他人の価値観の中で生きている人であれば日本にはたくさんいますよね。なんならそうじゃない人が浮いてしまうくらいです。

あとはやっぱりモノですね。よくヨーロッパのどこかの国の暮らしを取り上げて「お金がなくても、少ないモノでも幸せな暮らし」みたいな特集をしてますけど、それって昔の日本のはず。

モノに執着しない、そして自分の人生を生きる。これです。

人生を自由にしてくれる本当のお金の使い方

さっきの話じゃないですけど、お金の使い方にしても他人の意見に合わせて使うくらいなら自分でこれだ!と思ったものに使ってればまぁまず幸せなんじゃないかと思います。

でも現在そういうのがない、というなら本書の出番です。「使う以前に使うだけのお金がない」という悩みを持つ方がいるかもしれませんが、持ったらもったでどう使おうか悩むわけですから予行練習だと思って読むのはアリです。

お金は生活になくてはならないものですが、今一度その役割を再認識するのに打ってつけです。

応援消費の謎 消費・寄付・ボランティア

買って応援!食べて応援!いいことだと思ってきました。今もそうです。

ただ応援するのなら本来的には消費ではなくて寄付という前提が著者にはあるようで、応援の手段としての消費には疑問符を持たれています。

自分が本書いいなと思ったのは同意できる内容だったからではなくて、みんながそうだと思ってることに釘を刺してくれる内容だからです。

自分はどんな手段であれ、応援したい先にお金が回るなら寄付という形にこだわる必要は一切ないと思ってます。

絶対悲観主義

普通の悲観主義ではなくて「絶対」悲観主義です。悲観するのって一見悲しいネガティブな印象を受けますが、通しで読めば「なるほど絶対もありだな」と思うでしょう。

絶対的な悲観だからこそ映せる行動、浮かび上がるアイデアがあることがわかります。

「みんな違ってみんないい」のか? 相対主義と普遍主義の問題

みんな違ってみんないいは金子みすゞさんの詩のフレーズですがそこにクエスチョンをつけてしまうあたりが面白い。この言葉は人それぞれの良さを認め合おうということですが「いい」が「正解」と捉えられてしまうと話が発散していきます。

本書ではそんな疑問へのツッコミをはじめとして「そもそも正解ってどうやって決まるの?そこに意志は入らないの?」といった正しいものが形作られるまでの過程に沿った主張がなされています。

自分が正しいと思っていることは普遍的な正しいことなのか、振り返る機会になると思います。

生まれが9割の世界をどう生きるか 遺伝と環境による不平等な現実を生き抜く処方箋

親ガチャ、担任ガチャ、上司ガチャ。全てガチャガチャ。これが残酷なようで著者の考えです。

親からの遺伝、そして置かれた環境により9割がた決まってしまうものもあればその割合が少し落ちるものもあるとはいえこれは不可避な事実であると認識しておかなければなりません。

事実はしょうがないので、じゃあどうするか?も本書ではいくつかのケースに対して例示されています。まるまるガチャと文句を垂れている時間があったら本書を読んで、なりたい自分に向かってできそうな行動を見つけた方がいいと思いますよ!

リベラルアーツ 「遊び」を極めて賢者になる

順不同といいながらこの本が今年1でおすすめです。

これからは仕事ではなくて遊びが重要になるとホリエモンとか成田悠輔さんみたいな界隈の方は仰っていますが、この意味を履き違えてしまうととんでもないことになります。

第一、リベラルアーツってなに?ってことです。本書では一義的に定義づけしたわけではありませんがリベラルアーツとはどんな概念か、こういう時に言われる「遊び」ってなんなのかが解説されています。

ベーシックインカムとかこれからはAIが主流になって人は働かなくても良くなる時代といわれるなかで、かなりためになる良書です。

大学で何を学ぶか

日本電産の永守重信氏が書いた本です。

リベラルアーツの話じゃないですけど、これからの在り方が変わりそうなものの1つが大学教育ではないでしょうか?どこに行こうが学べることは一緒、違うのは偏差値や立地・・・。

こうなっては他人との差別化ができず、満足度の高い企業には入れないもしくは入っても活躍できないことになります(そもそもそうなりたいかが問題かと思いますが)。

本書は永守氏の経験に基づく「「生の声」としてこれまでの大学教育を受けて入社している人の現状や、これから学んでおくべきスキルが何か解説されています。

タイトルに大学と入っていますが「リスキリング」とか「リカレント教育」というように学び直すことは珍しくなくなりますので既に一度大学を卒業した方にもぜひ読んでほしい1冊です。

その働き方、あと何年できますか?

「大学で何を学ぶか」が人生における学びの指針になるとしたら、本書は人生における働き方の指針になると思います。

日本って生産性低いよなぁとか自分で好きなように働けないなぁと朧げに感じている方はいらっしゃるかと思いますが、それも含めて今の日本における働き方の問題点、残酷な事実がズバズバと明らかにされていきます。

だからといってみんながみんな個人事業主になろうぜって話ではないのですが、少しでも多くの人の態度が変われば日本全体として抜本的な働き方改革が実現するかもしれません。

コスト以上の価値が読書にはあり

今年も読んだ本の購入費用は10万円以上かかりました。

2020年の夏頃からふっと思い立って読書に精を出してから2年ほど。1年続けた時には「今まで年に数冊レベルだったのに案外読めるな」と驚いたもんですが、もはやなんの違和感もなくなりました。習慣ってすごいですね。

今年の途中から少し読むペースを上げているのですが、来年も引き続きのペースで少しでも当たりな本に出会いたいです。

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