【2022年読書レビュー】DIME MONEY NFT&DeFi超入門

この記事では直接的に書籍の内容に触れることはできるだけ避けたうえで、読んでその内容について思ったことなどなど紹介します。

まえがき

今回紹介する本

『DIME MONEY NFT&DeFi超入門』です。

本書の概要

DIME MONEY自体は週刊エコノミストとか週刊東洋経済と同じく定期的に発行されている雑誌です。よってこれも本というよりは雑誌の増刷版みたいな位置付けでしてこれを読書というべきかはグレーゾーンですが、気にしないでいきましょう。

この類の情報はそもそも新書の類ではまだ出てませんし結局図解がないと理解できません。なので現状は経済誌が一番情報としての鮮度も質量もいいと思ってます。

こちらも普段の雑誌同様にカラーで図表が豊富になっておりとっても読みやすい内容になっています。構成は以下の通りでNFTとDeFi、2つのトピックの入門者用に書かれています。

自分はNFTについては別著で学習したのでDeFiの方を重点的に読みました。

本書の構成
  • NFTとDeFiの基本知識
  • NFTとDeFiが注目されている理由
  • NFTへの参加方法(収集・販売・購入)
  • DeFiのゼロから入門

結局DeFiってなに??

仮想通貨(暗号資産)に若干の興味を持った頃と同時にこれらも情報収集していたのですが、結局なんのことを指しているのかわかりませんでした。

例えばETFとか投資信託って何よって言われたら「いろんな株をまとめて保有できる商品のこと」と答えられます。でもDeFiってどんなもののことよって言われてもさっぱり。

それが本書を読んで少ししっくり来ました。要点としては次のようなところです。

  • 従来の金融サービス(CeFiというそうです):国や金融機関が運営している企業や個人などへのお金の貸し借りサービス
  • DeFi(分散型金融):管理者が存在しない環境での仮想通貨の貸し借りサービス
  • 従来の金融サービスのようにDeFiでも仮想通貨を貸せば利息がもらえる
    • 例:PancakeSwap、Solana、Uniswap
  • DeFiで使われる仮想通貨は「スマートコントラクト」というブロックチェーン上での技術が使えることが条件
    • 例:イーサリアム、バイナンスコイン

自分はここまで読んでようやくバイナンスコインとかイーサリアムがアツいと言われているのかが理解できました。

あとがき

DeFiへの疑問点

サービスはわかったのですが、広く普及させることを考えるなら以下の疑問点があります。

  • まだ仮想通貨を持っておくことの実利が実生活であるわけではない

従来の金融サービスでお金の貸し借りが行われるのってお金に価値があって設備を作ったりものを買ったりするのに使えるからですよね。貸す方も増えて帰ってきたら嬉しいし、借りる方も最終的に利息を払ってでも今手に入れたいものだからお金を借りています。

無論、仮想通貨の世界はこれからだってことはわかっているのですが実生活で使えるかというとそれこそNFTの売買をするとかDeFiと言うサービスのツールとして使われているだけです。仮想通貨を今この瞬間に使える方法がたくさんあるなら借りる価値があると思うのですが、使い道がないものを借りてどうするんだろうと

自分がビットコイン持ってる理由がそうなのですが、資産の価値保存に過ぎないのかなぁとも考えます。要は利息を払ってでも仮想通貨という形に自分の資産を変えた方がいいと判断しているとかそんな感じです。

いずれにせよこの世界はこれからなので継続したモニタリングが必要そうです。

本自体は入門者が理解するのにピッタリ

上記はDeFi自体への意見でしてこの書籍自体は非常に読みやすかったです。これのおかげで一定度理解が進んで上記見解に至りましたので。

すでに足を突っ込んでいる人からしたら今すぐにでも始めろって思ってそうですが知らないものを知らないまま扱うのは危険ですから少し興味があるけど情報の取り方がわからないとかTwitterとかみてるだけだと理解できないって方には本書がおすすめです。

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