【2022年読書レビュー】生まれが9割の世界をどう生きるか 遺伝と環境による不平等な現実を生き抜く処方箋

まえがき

今回紹介する本

『生まれが9割の世界をどう生きるか 遺伝と環境による不平等な現実を生き抜く処方箋』です。

本書の概要

いつの時代も、どの年代の方でもこういうことを言う方は必ずいるもんです。自分も誰に対してとかではなく、さも一般論かのように、ですけどね。

「医者とか先生の子供って賢いよね」「結局才能があるかどうかだよね」「どんなに努力したって親がちゃ外れちゃったもんな」

つまり、世の中遺伝がどうかが全てだ、という考え方です。あなたはどう思いますか?自分は「まぁそんなもんだよね」と思ってます。

著者は「はじめに」でこうおっしゃっています。わかっちゃいるけど、ぐさっと来ますね。


人生すべてガチャなど、行動遺伝学的には当たり前の、生物学的必然です。

これを踏まえて刊行されたのが本書です。書いてあることは遺伝の正しい概念、そして、遺伝ありきの人生の中で前向きに生きていくための方法です。皆さんも遺伝は遺伝として受けれいて、そこから建設的なアプローチで生きていきましょう。

本書の目次
  • 遺伝とは何かー行動遺伝学の知見
  • 学歴社会をどう攻略する?
  • 才能を育てることはできるか?
  • 「優生社会」を乗り越える

遺伝の影響はどのくらい?

遺伝するものと言っても色々ありますが、物によってどの程度遺伝が影響するかは変動するようです。なんでもかんでも本書のタイトルのように「9割」が遺伝というわけではありません。

個人的にはここが一番「ヘェ〜」と思いながら読んでたので取り上げました。

    遺伝率高め(90%くらい)
  • 指紋
  • 身長・体重
  • 遺伝率中くらい(50〜70%)
  • パーソナリティー(神経質だとか内向き外向きな性格など)
  • アルコールやタバコなどへの物質依存
  • 知能

書いてある通りなのですが、遺伝率が高い=親の影響をそっくりそのまま受ける、というよりは環境変化の影響を受けにくいという理解をしていた方がイイかなと思いました。

知能は中くらいなのでその気になればなんとでもなりますね。カエルの子はカエルになるかもしれないし鳶が鷹を産んでいるかもしれません。蛙になるか、鷹になるかは自分次第ですね。

そもそも、比較を止めれば良くない?

読みながら改めて考えていたのですが、なぜ「結局遺伝だよな〜」という発想に至るかです。大概のことは自分以外との比較があるからではないでしょうか?

学力・身長・容姿・性格などなど多岐に渡ります。日常生活を送るのにも支障が出るような特徴だったらともかくですが、そうでないものをいちいち嘆いていると自己肯定感も下がってしまうし、今より何かが良くなったとて比較対象が変わって結局おんなじことを言うでしょう。

だったら遺伝がどうとか、自分が置かれた環境がどうかとかいう今更言っても仕方ないことに言及するのはやめといて、今より良くしたいと思うならそれに向かって何かしらすればいいし、特に困ってないならそれ以上気にもとめない時間もかけない、とした方が生産的ですよね。

以上、「遺伝」というネタを通して自分が思ったことでした。

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