この記事のもくじ
まえがき
家計の金融資産は四半期ごとに公開されます。以前、2021年四半期(10−12月期)の紹介をしましたが、その続きです。
今回の情報の出どころは前回と同じく日本銀行統計局に掲載された資料です。
家計の金融資産の推移
部門別
ニュースでは家計の金融資産が2,005兆円と報道されていますが、これは下図の右上にある数字を指しています。
実は前回(2021年四半期)と比べると18兆円減ってるんです。と言ってもその内訳は
- 現金・預金:4兆円
- 証券:12兆円
- 保険:0兆円
- その他:3兆円
なので今年に入ってからの株価下落の煽りを受けただけと言えます。
直近の推移
総額が増えている=みんなの資産が増えている、ではないのですがここ10年は右肩上がり。これだけ見ると日銀の某総裁が「家計は値上げを許容している」と思うのも無理はないでしょう。
前年比
今回でいうと2021年1ー3月との比較なので、まだ株価下落の影響は見えません。年末になればわかるでしょう。
改めてびっくり国債の保有者
文前回ちゃんと見てなかったんですが、日本国債の保有者を見て改めてびっくり。過半数が日銀と預金取り使い金融機関(つまり一般庶民も使う〜〜銀行とかのこと)。なんなら保険っていうのも民間の保険会社が保険加入者からもらった保険料の一部で買っていることを意味します。
前回「銀行に預けているお金はどうせ国債を買うのに使われているから自分で投資しちゃった方がいいと思う」と述べましたがその通りであることがわかるグラフです。
フルベットしろとは言いませんが、国や金融機関に自分のお金を使って儲けられてしまうくらいなら自分で投資して利益をゲットしたいものです。