この記事のもくじ
今回紹介する本
『あなたは自分自身のために生きていますか? 暗い過去から脱出しハッピーな毎日を過ごす方法!』です。
一昨日に続いてメンタルヘルスからみな1冊です。こちらも著者が元々芳しくはない人生を歩んでこられていたという点では共通しています。
本書は著者の半生記みたいなもんで小学生時代、中学生時代と時代を区切ってどんな暮らしをしていたのか、どんなきっかけで人生が好転するようになったかが書かれています。一般化された「こうしたらよくなります」という類ではありません。
現在”いい人生”を過ごせているなら読まなくてもいいかもしれません。”いい人生”を過ごせていないと自覚されているのであれば「こんな風にすればよくなるのかな」と参考になる1冊です。上述の通り一般化したことは書かれていないので自分で実践するなら書いてあることを咀嚼する必要があります。
- 本当の「私」はどこにいる?
- 生きることと死ぬこと
- ネガティブからポジティブへの変換
- 死を考える人をサポートする立場へ
- 歳を取るごとに人生は楽しくなる
ハッピーな毎日のために著者が意識していたこと
著者は自殺することも本気で考えていたそうです。そこから「暗い人生を脱却しよう」と思えるのはすごいことです。具体的に著者が人生の切り替わりの中で意識するようにしていたことは次のとおりです。
- 居場所を確保する
- その場とその時間に没頭する
- 勇気・自信・楽しさ
居場所の確保
FIREなるものを志向しているものとしてはぐさっときますね。著者は若かりしときに自分の居場所と思えるところがないことが不安のタネであると解釈して、自分が役に立っていると思えるための手段として就職することにしたそうです。
とんでもブラックなところだとそれをも上回るストレスが襲ってきそうですが、そうでないならやはり社会とのつながりは大事なんだなと感じさせられます。何も就職が全てではないと思いますが、いきなりNPOやボランティアできますか?というと就職するよりもハードルが高い気もしますし、何よりやったことに対して給料というわかりやすい報酬がもらえる点で働くというのはベターなんでしょう。
その場とその時間に没頭する
マインドフルネス的な意味合いなんですかね?
著者がこう思った理由は「いったん頭で考えることで、タイミングを何度も逃してきた」から。「これくらいは考えてから言うなり行動したほうがいいこともあるじゃん」ということは無意識でも考えるのだから問題ないと。
あんまり変に考えずに行動した方が良かったなと思うことは自分もたくさんあります。結果がどうであれ。
勇気・自信・楽しさ
もう少し細かく書くとこうです。
- (はじめの一歩を踏み出すための)勇気
- (経験の積み重ねによる)自信
- (好きなことをする際に感じる)楽しさ
勇気は難しい!きっかけがないと一歩目が踏み出せないので。著者の場合は例えばアルバイトという経験をするにあたって
- 人付き合いが苦手なことによる不安感<<働くことを体験したい気持ち
があったからアルバイトを始めるという一歩目を踏み出しています。きっかけづくりをどうするかが鍵ですね。それは自分自身でなんとかできればいいけど、実際は誰か影響力のある他者がいるといいんでしょう。
自分もできていること、できていないことはあるけれど
自分のこれまでと重ね合わせてみると、言うほど悪い人生だったとは思ってませんが大なり小なりの後悔もあります。
じゃあなぜその後悔が生じたかというと仔細はともかく本書でいう「相手を傷づけないかという他に、自分がどう思われるかということ」が根本原因だったと思います。例えば高校にいる間に何かアクションを起こせば同じ部活の人なりクラスの人にその行動を認知される可能性があるし、大学ならサークルとかバイト先、会社員なら同じ職場の人。その人たちというのは自分が所属する組織が変わればほぼ無関係になるにも関わらず、常にそこを意識したがためにできていないことばかりです。
それ以外のやりたいけどできていないことは当時の経済状況とか時間的な制約があって「まぁしゃあないわな」と思えているので、単なるやり残しであって後悔はしてません。
他人に対して失礼がないように、不快な思いをさせないようにするのと気を遣うのは別物。とわかってても100%自分の人生だと割り切れないところが難しいところです。