【2023年読書レビュー031】悩むことは生きること

誰でも一度は考える「なぜ生きているのか」を淡々と説く

『悩むことは生きること』を紹介します。


温故知新という言葉がありまして、自分たちは日々の生活の折々で先人の知恵にあやかって問題解決することがあります。名著と言われるものの中には往々にして超大昔のものが残り続けています。ブッダがどうだの孔子がどうだの、日本なら渋沢栄一がどうだのと。

結局生きている上での問題とか悩みって昔からの言い伝えで解決できるのかもしれません。では自分たちが比較的手軽かつ身近に触れている昔からの言い伝えや教えにあやかれるものは??

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はい、宗教です。宗教って言っちゃうとちょっと危なっかしい感じがしちゃいますが要は仏教ですね、日本なら。そして仏教の教えを気軽に手に取れるのが!本書です。全てQA形式で1つのお題目に対して1〜2ページのボリューム。すごく読みやすい本です。

自分にとって参考になった教え

何個かありますが、ここでは2つ。

いい学校、いい会社に属する意味

親や学校の先生からよく言われることです。漠然と「入れるなら入ったほうが良さそう」とは思いますが果たしてその意味はなんなのか腹落ちして入っている人はどれほどいるのか。

これに対する答えは「自分が成長するための環境に恵まれていること」です。いい会社、いい学校と呼ばれるところにいる人はそうでない人よりも100%とはいいませんが、「こいつすごいな!」と思う人がいたり、その組織から離れると「あれって当たり前じゃなかったんだ」と思ったりすることがあります。こういうのは「いい」ところじゃないと経験できないことです。自分がいたところが「いい」ところだったかどうかはこれから振り返った時に初めてわかるんでしょうけど。

※「いい」≠偏差値が高い、給料がいい だと自分は思っています。その人にとっての「いい」は違うはずです。野球をしている人にとっては進学校よりも名門校や有名な指導者がいる学校の方が魅力的なはずです。結局そういう存在が自分を成長させる因子なのですが。

親孝行とは

なるべく会いに行くこと?それとも母の日や父の日にギフトを毎年贈ること?結婚して孫の顔を見せること?実践していることがあろうがなかろうが、なんとなく親孝行をやってるとは思えないのが不思議。「まだあるはず」「もっと親孝行なことがあるんじゃないか」

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どれでもなく「健康でいること」だそうです。言われてみたら親が電話してきて言ってくることといえば「ちゃんと食事をとってね」「風邪ひかないように」という大の大人なら「言われんでもするわ!!」なことばかり。親だってわかってて言ってるでしょう。つまりそれだけ念押ししてでもそうあって欲しいということだと思います。

とはいえ、自分に対しては結婚して孫の顔を見せること、は非常に期待されている感じがするしその期待に答えられる見通しが今のところないのがすごく申しわけないなと思います。本音と建前。

たまに自分の宗派に触れるのもいい

今回、この本を読んだのとは全く関係ありませんが、たま〜に悶々とした時に自分の宗派のお経を聞いたり黙々読んでいるとマインドフルネス的な効果を感じることもできまして「今は習慣化するモチベーションはないけれど、ちゃんと触れておくことはいいなぁ」とも思います。

仏教はお堅いかといったらそんなことはなくて情に富んだ考えも垣間見えます。何かに詰まったらベストセラーの自己啓発書ではなく、YouTubeでもなく、仏様の教えに淡々と向き合う、これは如何でしょう。

テキス

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