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守備範囲の広いアンチエイジングの教科書的な一冊
『若返りの医学』を紹介します。
わざわざ肉体を衰えさせて生きていきたいという人はいないでしょう。叶うものならできるだけ心身ともに良い状態で長生きしたい(長生きにこだわるかどうかはさておき)というのが人間の本能的な欲求ではないかと思います。
巷では糖質制限だの、抗酸化物質が含まれた食べ物がいいだの運動がいいだの情報が溢れかえっていますが「結局マクロ的にはどうすればいいんだ」と混乱してもおかしくはありません。
そこで本書の出番です。なぜ老化するのかという原因とそのために何が有効なのかの方法論がセットになってかなーり広範なカテゴリにわたって解説されています。類書との差別化ポイントとしてはデンタルケアの重要性に触れられていることでしょうか(ちなみに明後日出す読書レビューもデンタルケアに関する本です)。
情報は常にアップデートされていくので未来永劫本書が最適な情報であるとは限りませんが発行時点でわかっていることがまとめられていますので少し時間が経ったぐらいなら十二分に参考にしても良いと考えます。
細かい話はあるけれど結局は「食事・睡眠・運動」
本書の構成はこんな感じでまとまっています。
ポイント | 食事 | 運動 | 睡眠 | その他の因子 |
身体の若返り | 高齢ほどタンパク質を摂る | 〜〜 | 〜〜 | 〜〜 |
脳 | 〜〜 | 〜〜 | 〜〜 | 〜〜 |
メンタル | 〜〜 | 〜〜 | 〜〜 | 〜〜 |
つまり何って大事なのは食事・睡眠・運動という至極当然の結論です。
「なんだよ〜〜」という感想を持った方もいるかもしれませんが、そういうもんです。
- 食事:糖質の取り方は?摂るべき食品は?食事のタイミングは?・・・
- 睡眠:何時間睡眠が最適?寝る前にやってはいけないことは?・・・
- 運動:どんな運動が効果的?運動量の影響は?・・・
こういう因子に対して「若返りを目的にするならこう」「デンタルケアのためならこう」という解説がされています。ただし個人的に気をつけた方がいいと思うのは個々の話だけに囚われて
じゃあ糖質を摂らないようにすればいいんだ!とかとりあえず1日に7時間寝ればOKなんだ!という短絡的な発想をしないようにということです。結構健康に関する知識の話だとあるあるなんですけど「それだけやっておけばいいなんてものはない」ことを認識していない残念な事例も見受けられるので全体をちゃんと俯瞰して
- いま自分ができていないことはこれだから、これからは〜〜に気をつけよう
というスタンスで情報を活用することです。せっかく健康のためになつもりが逆効果だったり、ただお金と時間を浪費するだけになってしまっては本末転倒なので注意しましょう。
自分は特に何かを変えるつもりはないですね。強いていうなら睡眠時間をもっと取りたいなぁ(現状、本業が多忙につき1日に4〜5時間くらいしか寝れてない)ということくらい。