この記事のもくじ
・自分は長生きすると決め込んでいる方
はじめに
今回の質問と自分の回答はこちらです。
終活という言葉をご存知ですか?
だいたい知っています。
今回は死と少し関連するので重めな話に感じるかもしれませんが、ご了承ください。
どんどん人間の寿命は伸びていくのでついつい元気であること、長生きすることを当たり前に考えてしまうことはないでしょうか?ですが、自分がいつ死ぬかなんて誰にもわかりません。
だからこそ、死ぬための準備=終活は歳をとってからすればいいや、ではなく若いうちからしておくべきです。そこで今回は
・終活って具体的に何をするのか?
・若いうちから終活をしておくべきと考える理由
・自分がしている終活
について紹介します。
終活ってなに?
日本FP協会さんのページから一部引用紹介させてもらいます。
”終活とは、「人生の最期のときを意識しながら、これからの人生を自分らしく生きる準備をし、亡くなったあとに備えること」”。
具体的なジャンルとして次の5つを挙げています。
- 医療・介護・・・もしもの時の意思表示。病気の告知
- 財産・・・老後生活のお金の管理≠相続
- 住まい・・・高齢になって生活することを前提にした設計、準備
- 相続・・・財産のリストだし・遺言書の作成
- 葬式・お墓・・・形式の希望や費用の事前送金
これ以外でも断捨離して遺品整理の手間を減らすとか、そもそも生きている間に葬式をやってしまう生前葬式っていうのもあります。
個人的には終活の定義は「飛ぶ鳥跡を濁さずで死ぬための準備」と捉えているので”自分らしく生きる”のほうは意識していません。終活とは切り分けています。
若いうちから終活を始めるべき理由
なんで人生100年時代なんて言われているのに、いわゆる老後に入るまえから死ぬ準備しないといけないんだよと思われて当然ではあります。
それでも終活は若いうちからすべきだと思っています。理由は次の通りです。
- 人間、いつ死ぬかわからない
- 目の前の1日1日を悔いなく生きる準備になる
- 余計な不安を持たずに死ぬまでの人生を生きられる
人間、いつ死ぬかわからない
ヒトの平均寿命が伸びているのは、あくまで平均が伸びているだけです。
自分も含め、あなた自身が長生きする保証なんて一切ありません。
厚生労働省の資料から日本人男性の寿命に関するグラフを作ったので紹介します。
このグラフは横軸の年齢になる前に亡くなった人数の%を累計しているものです。50歳までに全体の3%が亡くなる、という読み方をします。
ここでは100歳時点までしか出していませんが、当然ヒトはいつか全員死ぬので縦軸は100%で終わりとなります(出典:令和元年簡易生命表の概況ー主な年齢の平均余命)
寿命を確率で語ってもしょうがないのですが、このグラフから老後と言われる60歳(将来的には70歳?)にいたらずに亡くなる方が全体の6.8%もいらっしゃいます。
ということはこの記事を読んで下った方が100人いるとするとそのうちの6〜7人は老後の年齢を迎えずに亡くなることになります。平均すると。
それに日本人は健康寿命(元気に生きられる年齢)と平均寿命に10年ほどのギャップがあります。ですから老後に終活すればいいやなんて思ってても、もうその時には正常な判断ができないリスクがあるのです。
というわけで正常な判断のできる若いうちにある程度死ぬ準備をしておいていいんじゃない?と思うに至りました。
目の前の1日1日を悔いなく生きる準備になる
終活をするということは死を意識するということ。
「いつか死ぬんだな」
「じゃああとどれくらい生きられるかわからないけど毎日一生懸命生きよう」
という覚悟につながります。
自分はできない日もありますが、寝る前にはかりゆし58の「オワリはじまり」の歌詞にあるような
「やり残したことはないか」
「一生忘れないような出来事があったか」振り返るようにしています。
もし寝ている時に死んでしまったら、それが最後だから。
余計な不安を持たずに死ぬまでの人生を生きられる
覚悟が決まれば、もしもの心配をする必要はありません。目の前に集中するだけです。
たとえば死んだ後の財産分与をどうしようと思っているなら生きている間に葬式代とお墓代だけ残して渡してしまっとくというのもアリですよね。
そうしたら財産の心配がなくなって心穏やかに生きられるというものです。
自分がしている終活
上記のような終活、全てしているわけではありません。
あくまで自分なりの終活ということで次のような生活や習慣があります。
- 物を持たない
- 不要な会員登録もしない
- 最低限必要な情報はパスワード一覧表を作って保管
物を持たない
わりと王道な気もしますが、ものが多いと単純に捨てる手間も増えますし1個1個捨ててもらうのに心理的なハードルがあるからです。
いわゆる思い出品も自分にとっては思い出品ですが、他の他人からしたらタダの物に過ぎないので持たないようにしています。
不要な会員登録もしない
いわゆるデジタル遺産というやつですね。
目に見える物よりよっぽど厄介です。
なぜなら捨てる=解約するためには個人情報やパスワードを把握していないといけないからです。
かといって銀行口座は何も持たないとかどのサイトにも登録しないというのも極端ですから、そこは本当に必要なものを見定めていらない物は積極的に退会、解約するようにしましょう。
根本的には安易にポイントカードとか無料会員みたいなものに加入しないというのが大事ですし、自分の場合はそもそも新しく加入しないように気をつけています。
最低限必要な情報はパスワード一覧表を作って保管
アプリやスマホの機能でパスワード保管してるから大丈夫!という方。
たぶん、アプリやスマホ上のパスワード一覧を見るために結局指紋認証か暗証番号を入れる必要がありますよね。
自分が死んだ後に処理をする方がそれを知らなかったら結局パスワードはわからないし、最悪パスワードを連続で間違えて情報がリセットされてしまうリスクがあります。
なので、パスワードは一目につかないところ、でも、誰でも見ようと思えば見れる形で保管しておくことを勧めます。
自分も端末内での自動保存を利用していますし、エクセル(厳密にはアップルなのでnumbersという表アプリ)で一覧保管していますが、それと別に最低限のサイトのログイン情報は紙保管にしています。
大事な情報だからこそ、きちんとリスク管理すべきと思って紹介しました。
おわりに
「せっかく若いのにもう死ぬ準備?」と思われていた方にも多少は必要性を理解してもらえたのではないかと思います。それはその通りで若いということ自体が貴重な財産です。
ですから終活ばっかりしろという話ではなくて、もしものためという位置付けで終活をおすすめさせてもらいました。もちろん今は大切に、時々将来の死に向けた心がけをしてみてください。
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以上でこの記事は終わりです。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
自分で考え、決めて、行動して、一緒によりよい時間を増やしましょう!