【これからも現金が正解?】これからのお年玉

まえがき

12月7日にBUSINESS INSIDERで掲載されていた記事です。

子供にとっては楽しみなお年玉。大人にとっては少々痛い出費になるお年玉。自分はもちろん後者です。

親戚の子供達にお年玉を配るの自体は不満じゃないけど、手渡ししながら「子供の頃ももらって嬉しい、ありがたいと思ってたけど、自分の生活のために一生懸命働いてくれてる中から出してくれていたのか」となおありがたみが増すばかりです。特に高齢者だと年金暮らしの中から捻出してくれてるわけですし。

ちなみに自分は子供の頃から貰い続けたお年玉は全額親に渡して貯金してもらっていました。なぜか小学生の時なんか「これで大学の学費を確保するんや」と息巻いていた記憶があります。まぁ、運用でもしない限り無理なのは今更な話ですが笑

暗号資産の「お年玉」で金融リテラシー教育を。「親子で一緒に調べて、考えることが重要」

ソウタさん(仮名)がNFTとして保管している子どもたちの作品。 Sosuke-Ryosuke_Crypto-Create ファイナンシャルプランナーのソウタさん(仮名)は、金融リテラシー教育の一環として、自身の子どもたちに、暗号資産(仮想通貨)でお年玉を与えている。 暗号資産のお年玉は、値上がりしたときの税金問題も鑑みて、「ペーパーウォレット」という形で与えた。 …

さて、今回これを紹介しようと思ったのはお年玉という習慣における”常識”に切り込んでいるからです。そう、現金手渡しについてです。

現金じゃないとありがたみはわからないのか?

ありがたみがわかるかどうかはその人次第

最近はキャッシュレス決済が広まっていることを念頭に置いて

  • 「でも現金もまだ使えるわけだし、何より今の子供達はデジタルな世界に行きすぎている。だから現金という形で渡して実際に買い物をすることでお金できることを学ばせないといけない」
  • 「キャッシュレスだとお金を使っているという実感が湧かないからリテラシーが上がらない」

みたいな意見があります。自分はキャッシュレス大好き派閥ではありますが、確かに現金も決済手段として使えるし、災害が起これば否が応でも現金を使わざるを得ないので使い方を覚えさせる手段として、もしくはこういう形のお金もあるよという教育として現金を採用するのはいいと思います。 災害起こったら現金持ってたって衝動買いが起こって買い物できない気がするけど。

でもありがたみがわからないみたいな意見に対しては「別に現金だから解決するもんでもないでしょ」と思います。キャッシュレス決済でもちゃんとありがたみをわかっている人は出費の管理をするでしょうし、現金でも持ってる分をあるだけ使うようならありがたみをわかっているとは言えません

結局、マネーリテラシーはその人の理解度や脳みそ次第かと。

今の現金が正しいわけではない。お金は姿形を変えて過去から現在へ

記事中にこんなフレーズがあります。

「お金には限りがあって、さらに多様性も存在する。それを、ちゃんと伝えておかないといけない」

この通りです。現代はキャッシュレスが普及するまでは事実上現金でしかやり取りしていなかった(あとは手形くらい?)のでお金 is 現金という図式が成り立ってるかもしれませんが大昔から遡れば、そもそもお金なるものがなくて物々交換で成立していた時代があったり、和同開珎以降金、銀、銅の小判や貨幣ができたりと姿形は変わってきています。

特に金貨や銀貨、銅貨の時はそのブツが金銀銅でちゃんと作られていることが重要でした。そのころの人たちに今のような紙切れの紙幣や材料のクオリティで価値が変わるわけではない10円玉みたいな硬貨を渡されても「こんなので価値が認められるか!」憤慨されることでしょう。

だから、お金に関してはこれが絶対解だというのではなくて「お金にはいろんな形があるんだよ」と前もって教えるのは立派なことだと思うのです。

個人的にはキャッシュレス、なんなら株式でも渡してみたい

なんでも小さくでいいから始めておくと、大きくするときに自分の手に負えないようなことをしないですみます。投資も一緒ですよね。

その意味では記事のように日本円以外の暗号資産や外国通貨を渡すのももちろんですが、株式や債券をプレゼントしちゃうのも全然ありだなと思うのです。価値は日々刻々と変わっていくことを伝えてすぐ使いたければ使ってもいい、持ちっぱなしにするのもありとして決定権をまだ小さい子供のうちから与えれば

「自分が持ってるものって価値が変わるのか」と身をもって感じれますし、なんと言ってもお年玉なら価値0になっても子供たちに実害はありません。いや、実害あるか。

ともかく、この記事のようにお年玉を単なるお小遣いではなくてお金のことを教える機会として活用できればいいですね。

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