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2月17日のプレジデントオンラインの記事です。
「仕事のための」という枕詞を抜きにしても日本人は全くもって読書をしない人たちが多数です。まあ、自分も数年前は同じ状況だったので人のことを言えたもんじゃないのですが・・・。
巷でよく使われている「リスキリング」はこれからの時代、やったほうがいいじゃなくてやっておかないといけないことだと思いますが、その一つかつわりかし手軽に始められる読書すら着手されていないという現状。今更ながら日本における働く環境の現状がよくわかる記事です。
やっても意味なし。じゃあやらなくても一緒」な労働環境
日本人は怠け者なのか?といったらそうでなく、別のところに理由があると記事の中では言及されています。具体的にはこの2つ。
- 獲得したスキルに対する処遇の見通しが立たない(欧米だとそこがはっきりしている)
- 能動的でも受動的でもない中途半端なスタンス
1つ目はずーっと前から指摘されている日本社会のあるあるな構図に思いますが、2つ目に注目したいところです。これは働き手の問題になりますが、会社に提供された環境の中で(ここは受動的)まぁまぁ主体的に働く(ここは能動的)のが日本だというのです。
前段があるせいでリスキリングしたとて、というのは揺るがない事実であり、別にやろうがやらまいがあくまで会社が提供してくれる様々な条件下で流れに身を任せて働けばいいやんと思ってしまわなくもないです。
会社で働くありきならそうかもしれないが・・・
典型的な国内企業で働く限りにおいては、この特徴はどこも一緒(業界特有、業種特有の要因で転職したら年収アップというのはあるかもしれませんが)です。だから終身雇用がとか定年制度がとか関係なしに会社に雇用される形で働き続けるならリスキリングの必要性はもはや皆無だと思います。会社で働くなら、です。
問題はそもそも半永久的に会社に雇ってもらえるかどうかです。これから人材が流動化して給与水準が上がっていかないとしても雇用してもらえるハードルは上がると考えても不思議ではありません(都合のいいところだけ欧米の制度を取り入れる日本ならありそう、という思いっきりの皮肉を込めて)。
勉強してこなかった結果、否応なく転職を迫られた時にスキルがないせいで転職先が見つからないなんてことになったら目も当てられません。今の日本は成果報酬ではなくて働いた時間でお金をもらっているせいで、目の前のスキルアップに割いた時間に給料が発生しないことをよしとしない風潮がありますが、それは最低限の義務というか自分のためと思ってやれよ!って思っているのが自分です。
変に働き方改革が進んだせいか「仕事のコレコレ、隙間時間で勉強しておいて」みたいな話をすると「えっお金でないのに?!」みたいなリアクションをしてくる人に時折会うのですが、逆に仕事に必要なスキルを身につけないでおいて働いた時間だけでお金をもらおうという思考回路の方が謎です。
別に「仕事のための」に紐づくのは現在の仕事だけなんて一言も言ってないのだし、将来を見据えた仕事、個人としてやりたいと思っていることのための勉強だって全て仕事のための立派な勉強だと思います。そしてそれは雇ってもらっている会社のためでもなければ他人のためでもなく自分のためです。
この自分のための、というところにフォーカスして勉強しようという風潮が広まってほしいですよね。自分の場合、現在の仕事に関するものはもちろんですが、このブログだってライティングスキルを上げるための練習みたいな位置付けでやってるところもありますし、動画編集、資料作成スキルを上げるのという口実でyoutubeを始めるのだって全然ありだなと思ってます。やるかどうかはわかりませんけど笑